今や先進国のほとんどの10代は、自分のスマホを持っていることだろう。だが、いったいどんなやり取りをしているのか?犯罪に足を突っ込んでいないか?気になる親も多い。
アメリカに住む2児の母親は、10代の息子と娘のスマホを毎晩チェックしているという。子供のスマホ代を支払っているから見る権利があるというのだ。
しかし、そのことをSNSに投稿したところ物議をかもしたようだ。
ノースカロライナ州グリーンズボロに住むTikTokユーザーのローラ・ミューズさん(41歳)には、15歳の息子コーエン君と17歳の娘カイリーさんという2人の子供がいて、定期的に子供たちのスマホの中をチェックしていることをTikTokで明かした。
11歳の時から子供たちにスマホを持たせているというローラさんは、毎晩夜の11時半頃、ちょうど子供たちが寝る時間になると、2人のスマホを寝室から持ち去り、スマホでどんなやり取りをしているのかチェックするのだ。
精神科の臨床医師であるローラさんは、それをすることによって子供たちが一晩中テキストメッセージを送信したり、ツイートしたり、動画閲覧をしたりするのを防いでいると話している。
親である以上、子供たちにSNSで健全なやり取りをしてほしいと思うのは自然なことであり、ローラさんは自分が2人のスマホ料金を支払っているのだから、チェックするのは当然のことだと主張している。
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ローラさんの主張に批判の声も
だが、このやり方には他のユーザーから「子供たちへのプライバシーの侵害」「我が子を信用していないからチェックするのでは?」という批判的かつ否定的な声が寄せられた。
これに対し、ローラさんはこのように反論した。
10 代の若者の携帯電話をチェックすることは、子供の自立性を軽視し、プライバシーの侵害の兆候だという人もいますが、これが自分の家族を管理する私のやり方です。
最初は、抜き打ちでチェックしていましたが、子供たちから不満が出ました。でも、通信料金を支払っているのは私なので、最終的に2人は何も言わなくなり、私がチェックしても今は問題ありません。
うちは、子供たちとは日ごろからオープンに会話をしているので、特に秘密にしなければならないようなことがない時には、私が子供たちのスマホをチェックするのはたいしたことではありません。
それに、2 人ともSNSで多くのフォロワーを持つスポーツ選手で、私は2人を信頼しています。
ですが、子供たちのデジタル活動を厳しく監督することで、彼らが犯罪に関与するのを防ぎ、ネット上の詐欺や危険から守っていると確信しています。
とはいっても、やはり注意喚起を促したこともあったようだ。
過去に、コーエンが上半身裸の写真を投稿し、インスタグラムで汚い言葉を使っているのを見つけたことがありました。
その時には、すぐにコンテンツを削除するよう息子に指示しました。
こうしたことも、ローラさんが定期的にチェックしているからこそできるのだという。
[もっと知りたい!→]あなたは大丈夫?スマホを数分手放しただけでパニックに陥るスマホPTSD(ハンガリー研究)
ローラさんのやり方には、賛否両論の声が寄せられたが、自分は10代だというユーザーは、「母が携帯電話を調べる時には、内容の半分を削除し、履歴を消去する」と告白した。
もしかしたら、ローラさんの子供たちも似たようなことをしているのかも知れないが、いまのところは問題なく母親のチェックをパスしているようだ。
ちなみに、ソフトウェア・セキュリティ・インプリントの「Malwarebytes」による最近の調査では、保護者の 54% が 、GPS による携帯電話の追跡、電子メールの読み取り、Web 検索履歴の監視、テキストの確認、ソーシャル ポストの監視、コンピューターのスクリーニングなど2 つ以上のメカニズムを使用して、10 代の我が子を監督していることが明らかになっている。
References:I pay for my teen’s phone, so I’ll spy on them whenever I want / written by Scarlet / edited by / parumo
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