香港のメディアコンテンツ配給会社、羚邦集団<メディアリンク>(02230/香港)が11月25日、2023年3月期の中間決算を発表した。メディアコンテンツ配給、ブランドライセンスいずれの事業も好調で前年同時期と比べて増収増益となった。

 22年4〜9月期の売上高は2億1291万香港ドルで、前年同時期の1億8466万ドルから15.35%増加した。このうち、メディアコンテンツ配給事業が1億3801万ドルで前年同期比9.1%増、関連グッズ販売などのブランドライセンス事業が7489万ドルで同28.8%の増加となった。
 
 メディアコンテンツ配信事業の地域別売上では、主力である香港が5021万ドルで前年同期比18.07%減、中国内地が1767万ドルで同32.14%減など台湾、シンガポール、タイを含むアジア各地で低調だった一方で、米国向けの売上高が4891万ドルで同5.39倍の大きな伸びを見せた。ブランドライセンス事業では日本向けが2155万ドル(同68.66%増)、香港が1252万ドル(同93.95%増)、台湾が820万ドル(同2.19倍)と好調だった。

 当期純利益は3225万ドルで、前年同時期の2862万ドルから12.70%増加した。アフレコや字幕サービスのコスト増などによって売上総利益率が47.5%と前年同時期の50.7%から3.2ポイント低下したことなどにより、増益率が増収率を若干下回った。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

メディアコンテンツ配給会社の羚邦集団、23年3月期半期決算は増収増益に