ラグジュアリーだけど高い実用性!
「人間が想像できるすべてのできごとは、起こりうる現実である」とSF作家のジュール・ベルヌが言ったとか言わなかったとか。ひとりでも想像している人がいれば開発の領域は着実に広がりを見せるようで、そんな先進科学がモリモリに詰め込まれているのが現代のクルマだ。
リビングルームにいるような心地よさとラグジュアリーな雰囲気に包まれながら、安全に移動ができたなら。多くのクルマ開発者が想像しているに違いない。そんな思いを具現化しているのが、発売が開始されたばかりの新型「BMW X7」だ。
国内初のハンズ・オフ運転認可モデル
ドライブといえば、やはり前に進むことが目的であり、早く先へ進めるルートとして高速道路を選んだのに、あやわ渋滞。前に進んでさえいればさほど疲れないドライブだが、渋滞はストレスも溜まるし極度に疲労が増す。
先進的な開発を進めるBMWは、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を国内認可取得モデルとして初めて導入。ハンズ・オフ機能により一定の条件下ではあるが、ステアリングから手を離しての走行が可能となるので、ストレスも疲労度も軽減されることだろう。
さらなる運転支援システムを標準装備
「BMW X7」には「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」、「パーキング・サポート・プロフェショナル」を標準装備。最先端の運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」はストップ&ゴー機能付きのアクティブ・クルーズ・コントロール、車線変更を警告するレーン・チェンジ・ウォーニング、車線逸脱を警告するレーン・ディパーチャー・ウォーニング、事故回避ステアリング付きの衝突回避・被害軽減ブレーキを搭載。
また時速35km以下で車両が直前に前進したルート最大200mまでを記憶。同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト・プロフェッショナル機能が採用となっている。Googleマップ頼りでドライブしたときに陥りやすい「こんな細い道じゃ戻れない!」なんてときに役立つシステム。日本の狭い道路事情をよく汲んだ機能だ。
さらに「パーキング・サポート・プロフェッショナル」では登録したパーキングスペースに近づくと車両が自動で検知し、完全自動駐車を可能にする。ぜひとも自宅や勤務先の駐車場を登録したいものだ。
パドル・シフトを標準装備
スポーティなイメージの強いBMW。この新型「BMW X7」は最新型4.4L V型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。さらに48Vマイルド・ハイブリッド・システムが組み合わされ最高出力390kW、最大トルク750Nmを発揮。
トランスミッションは8速ATにより、滑らかな加速を約束。またシフト・レバーを廃止し、「BMW X7」のすべてのモデルがパドル・シフトとなっている。それにより、ステアリングから手を離さずシフトアップ・シフトダウンができるので、よりスポーティなドライブが楽しめる。
最新テクノロジーを採用した「BMW X7」
ペダルの踏み間違いによる急発進抑制機能を標準装備している最新の「BMW X7」は安全面だけでなく、快適性も追求。スマホを操作するように「OK, BMW」と話し掛けることで、目的地の設定や各種操作を可能としている。
またBMWデジタル・キー・プラスを標準装備しているので、対応のスマートフォン、スマートウォッチを携行していれば車両のキーを持たずともロック解除、エンジン始動が可能だ。6名乗車の仕様では、個別シートごとに肘掛けを設置。これによりラグジュアリーでリラックスした長時間のドライブを堪能できるだろう。
「BMW X7 M60i xDrive」スペック
文/倉田和馬 画像提供/ビー・エム・ダブリュー
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