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Nintendo Switch向けソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で登場した新ポケモンオリーヴァ」へのヘイトが高まりすぎていると話題を呼んでいる。


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■「オリーヴァ」と検索すると…

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オリーヴァは、今作から登場したくさ・ノーマルタイプポケモン。進化前のミニーブは最序盤の街から登場し、ボウルタウンのジムリーダーコルサの愛用ポケモンでもあるため、ストーリー上でかなり存在感を放っている。

見た目は、オリーブの木でできた女神のような姿をしており、それぞれ三つずつオリーブの実がついた羽のように大きく広がる両腕が特徴的だ。

そんなオリーヴァだが、現在ツイッターやGoogleの検索欄で「オリーヴァ」と打つと、「オリーヴァ 強い」と出てくる一方で「オリーヴァ 邪魔」などといった入力予測が出てくるのだ。


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■テラレイドのNPC

これは、同作の新要素である「テラレイド」に1人で挑む際に、サポートとして登場するNPCオリーヴァを繰り出すことが原因の模様。

テラレイドには時間制限があり、時間内にレイドポケモンを倒せないと敗北。手持ちや味方のポケモンが瀕死状態になると、制限時間が減る代わりにポケモンが回復するといった仕様だ。また技の演出等も制限時間に含まれる。


■「害悪認定」されている理由

今回、オリーヴァヘイトが向いている理由として、その特性や耐久性が挙げられる。オリーヴァは、くさ・ノーマルタイプなのだが、この組み合わせは弱点属性が6つもある。オリーヴァ自体の耐久性能は悪くないのだが、タイプ相性的にすぐ倒されてしまうといったケースが多いようだ。

また、オリーヴァの特性・こぼれダネは、攻撃を受けると毎ターン終了時最大HPの1/16ずつ敵味方関係なく回復するグラスフィールド状態にするのだが、このグラスフィールド状態になると毎ターン終えた後に回復演出が入るため、制限時間が半自動的に削られる。

また、テラレイドバトルでよく使われる、「ポケットモンスター バイオレット」の伝説ポケモンミライドン」登場時に特性で発動し、ミライドンの攻撃力を高めるエレキフィールドもオリーヴァのグラスフィールドで上書きされ、効果が消えてしまう。

そのため、テラレイドバトルのNPCオリーヴァを使うケンイチが選ばれた場合は制限時間のロスに繋がり、ミライドンをプレイヤーが使った場合はさらに攻撃力の低下を招くため、悲しいことに招かざれる客になっているのである。


■「ケンイチ 邪魔」の入力予測も

また、テラレイドオリーヴァを使うNPCプレイヤーのケンイチもツイッターで検索すると「ケンイチ 邪魔」といった入力予測が…。

なお、前作の要素「マックスレイド」でもNPCプレイヤーへのヘイトが高まっていたことがあったのだが、今作のNPCに対して「剣盾に比べたら有能」「前作よりはマシ」といった声が挙がっていた。


■対戦では強キャラになりそうなオリーヴァ

しかし、ステータスを見るとオリーヴァ種族値510と高く、とくこう(特殊攻撃力)が125と全ポケモン中33位、とくぼう(特殊防御力)の数値が109で全ポケモン中69位とかなりの高さを持っている。

また、多い弱点を逆手に取りアイテムに「じゃくてんほけん」を入ればつぐん技をあえて受け攻撃力を高めつつ、グラスフィールドを貼りながら「ギガドレイン」や「やどりぎのタネ」でHPを回復すれば、特殊受けとしてかなりの強ポケモンになる可能性を秘めている。

さらに物理攻撃が得意なポケモン相手でも「ちからをすいとる」で攻撃力を下げつつ回復すれば並大抵の攻撃ではオリーヴァを沈めることは難しくなるだろう。

そのため、対戦ではかなりの猛威をふるう可能性が出てくることは容易に予想できるはずだ。また、低いすばやさを利用して「トリックルーム」を使ったチームに入れても大活躍するはずである。


■「害悪」という言葉の意味

ちなみに、「害悪」という言葉はポケモンだけでなく対戦ゲームの熱狂的ファンがよく使うのだが、嫌という意味以外に「使われると対処が困難で強すぎるキャラ」という意味もある。

テラレイドバトルでは単純に嫌われてしまったオリーヴァだが、1日からスタートしたランクマッチでは逆の意味で「害悪」になるだろう。

すでにポケモンSVをプレイしている数名の人気YouTuberはオリーヴァを使用していることから、対戦での人気はテラレイドバトルとは逆にばつぐんになるかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・北田力也

『ポケモンSV』「オリーヴァ」と検索すると… ネット民に“害悪”認定されるワケ