中国メディア・羊城晩報は1日、韓国政府が10年以上前より米国に申請していた参鶏湯サムゲタン)製品の輸出がこのほど解禁され、韓国産サムゲタンが世界最大規模の家禽類市場である米国に進出することなったと報じた。

 記事は、米国に輸出されるサムゲタンを載せた船が先月31日に釜山港を出港したと紹介。船にはコンテナ6箱分の冷凍、真空パックで保存されているサムゲタン製品が載せられており、最短で今月15日に米国市場で販売されるようになるとした。まずは米国内の韓国商品専門店に届けられるという。

 韓国政府は10年あまり前より、正式に米国政府に対してサムゲタン製品の輸出を申請してきた。今年3月になりようやく韓国が「米国に家禽類製品を輸出する資格のある国家リスト」に入ったことで輸出の道が開けた。そして米国の食品安全検査局が先日、韓国の食品安全にかんする管理や基準について、米国の要求を満たしていることを確認した。

 韓国からの家禽類製品輸出について、記事は米国が世界最大規模の家禽類市場、消費国であるとともに、世界第2位の輸出国であることについて言及。韓国は毎年米国から数万トンの家禽類製品を輸入行っており価格面で米国の商品ほうが韓国製より優位性を持っていると報じた。

 韓国国内の食品会社は「サムゲタンでなかったら、韓国の家禽類製品は米国に輸出できなかっただろう」とコメントした。(編集担当:今関忠馬)(写真は城晩報の1日付報道の画面キャプチャ)