代替テキスト
(写真:アフロ

今年6月9日、「週刊ポスト」が報じたパパ活疑惑によって一躍“時の人”となった元自民党の吉川赳議員(40)。記事によると18歳の女子大生Xさんと一緒に高級焼肉店で飲酒した後、「学生だよね? 俺、18歳に興味あるわ」などといって4万円を渡し、1時間半ほどホテルで共に過ごしたという。

「週刊ポスト」の取材に対して吉川議員は疑惑を否定したものの、報道の翌日、「迷惑をかけた」との理由で当時所属していた自民党を離党。以降、国会にも姿を現さず“雲隠れ状態”となった。会見を開いて疑惑について説明することも議員辞職することもなかったため、世論からは非難が殺到。また6月末には期末手当、いわゆる“夏の議員ボーナス”として約286万円が支給されたため火に油を注ぐ事態となった。

その後7月15日に、吉川議員はパパ活疑惑報道に対して自身のブログで5200字にわたって反論した。いっぽう8月3日臨時国会に出席した際には、記者団からパパ活疑惑について質問を受けたものの「ブログに書いてある通り」といって説明を拒否。すると8月11日、「NEWSポストセブン」でXさんの“反論記事”が公開されるなど事態は泥沼化している。

そんななか9月28日、吉川議員は1人会派『次代を考える会』の結成を衆院事務局に届け出た。会派を立ち上げると、立法事務費の交付対象となる。

「立法事務費は会派を構成する議員1人あたり毎月65万円、年間780万円が支給されます。また、使途公開の必要がありません。ただ、交付するかどうかは衆院議院運営委員会が決めることです。9月28日の議運委理事会では、次代を考える会に対して交付が検討されたものの、ひとまず“継続協議”となりました」(全国紙記者)

パパ活疑惑について自身の口で説明することもないまま会派を立ち上げた吉川議員。そのため異論が噴出し、Twitterでは《まず説明責任果たしてキチンと国民の信を得てからやってくださいよ》《説明責任を果たしてもしないのに、使途報告が不要なお金を税金からせしめるって》と改めて疑惑に対して説明を求める声が相次いでいた。

そして12月、国会の会期末が近づいており、吉川議員には“冬のボーナス”が支給される予定だ。そこで本誌は、衆議院に「吉川議員には期末手当がいくら支給されるのか」と問い合わせると、広報課の担当者はこう明かした。

「個別の議員に対する支給額はお伝えしていないのですが、衆議院議員を通常通り続けた方には、ほかの衆議院議員の方と同様の金額が支給されます。議員一般の値段ですと、314万2802円です。支給日は12月10日になります」

夏の分と合わせると、1年で600万円ものボーナスを受け取ることになる吉川議員。疑惑を説明しなくても続く“上級国民生活”に世論は納得するだろうか?