第67回「映画の日中央大会の式典が12月1日、都内ホテルで開催された。今年も新型コロナウイルス感染予防とソーシャルディスタンスを十分に確保するため、受章者及び関係者のみの参加で行われた。

12月1日は、日本における映画産業発祥(日本初の有料公開)を記念する日として1956年に「映画の日」に制定されている。式典では、映画業界で40年以上勤務した永年勤続功労章受章者47人の表彰が行われた。特別功労章は、第94回米国アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督作品「ドライブ・マイ・カー」の製作委員会と、国内の累計興行成績が1000億円を超え、日本映画界に欠くことのできないシリーズ作品となっている「名探偵コナン」の原作者・青山剛昌氏が受章。また、コロナ禍にありながら、長期にわたり緊張感をもって怠りない整備を行い、安定的な映画興行で日本映画界を支えた全国の映画館スタッフに感謝状が贈られた。

続けて、今年の映画界に最も寄与した作品に授与される第40回ゴールデングロス賞の授賞式が行われ、興収180億円を超え、邦洋あわせての国内歴代興収10位内入る特大ヒットを記録している「ONE PIECE FILM RED」が日本映画部門で最優秀金賞を受賞。優秀銀賞は約138億円を記録した「劇場版 呪術廻戦 0」、約93億円の「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」、約52億円の「キングダム2 遥かなる大地へ」、約44億円の「シン・ウルトラマン」が受賞。11月11日から公開された「すずめの戸締まり」も大ヒットスタートを切っている。

外国映画部門では、コロナ禍後の洋画として初の100億円超えとなる約135億円の大ヒットとなった「トップガン マーヴェリック」が最優秀金賞を受賞。優秀銀賞は約63億円の「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」、約46億円の「ファンタスティック・ビーストダンブルドアの秘密」、約44億円「ミニオンフィーバー」、約42億円の「スパイダーマン ノー・ウェイホーム」が受賞した。なお、ゴールデングロス特別賞となる全興連特別賞を「劇場版 呪術廻戦 0」「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILMRecord of Memories”」「映画 五等分の花嫁」「PLAN 75」が受賞した。

映画の日」執行委員会の迫本淳一委員長は、「本年の映画界は、過去2年苦しんだ洋画がV字回復を果たし、昨年回復してきた邦画とあわせて、ようやく車の両輪が揃ってきた。邦洋の興収をあわせると、現在までの統計では、昨年対比約140%程度となっている。コロナ禍前の5年間平均対比では約90%となっており、完全回復まであと一歩まで迫った印象。映画館数は全体として昨年より10スクリーンほど減り、本年末には3640スクリーン前後になるとの報告を受けている。前年より減るのは10年ぶりとなるが、コロナ禍の影響がここにきて出てきたようだ」などと語った。

なお、新人脚本家を発掘し、創作活動を奨励する第48回の「城戸賞」は、脚本359編の応募があり、10編の最終審査作品の中から竹上雄介さんの「ひび」と、福田果歩さんの「ぼくたちの青空」が準入賞を受賞。仲村ゆうなさんの「今度選ぶなら君にしたい」と、島田悠子さんの「獣医はステキなことだらけ」が佳作に選ばれ、表彰された。

前列真ん中が特別功労章を受章した青山剛昌氏