多摩美術大学東京都世田谷区八王子市 学長:建畠晢)は、演劇舞踊デザイン学科の卒業制作演劇公演「メビウスの輪~縁の交わり~」を、12月25日、26日の2日間、東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストで開催いたします。


2022年度 多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 卒業制作演劇公演

過去を見て、今を生きて、未来に繋ぐ。
メビウスの輪~縁の交わり~

<上演作品>
『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』
作:オノマ リコ 脚色・演出:蔭山 あんな

エッグ
原作:野田 秀樹 脚色・演出:旦 妃奈乃

監修:柴 幸男
  • 開催概要
日時:2022年12月25日(日)18:30
   2022年12月26日(月)13:00

上演時間:約150分(70分2本立て、途中休憩10分含む)
受付開始・開場:各日、開演の30分前

会場:東京芸術劇場 シアターイースト
171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
https://www.geigeki.jp/access/

料金:一般 ¥4,000、U25 ¥3,500、高校生以下 ¥1,000
<一般・U25|事前入金・事前発券>
ローソンチケット
・Lコード:36043
ローソンミニストップ店内Loppi
http://l-tike.com/mobius/

<高校生以下|当日精算>
CoRich
https://ticket.corich.jp/apply/196973/

【SNS】
Instagram:https://www.instagram.com/mobiusbytau/
Twitter:https://twitter.com/mobiusbytau
  • 演劇舞踊デザイン学科とは
演劇舞踊デザイン学科は、感性豊かな身体の表現者、創意豊かな空間を演出するデザイナー、劇作家、演出家などの育成を目的とした学科です。教員陣には本公演監修の柴幸男をはじめ、演劇界の第一線で活躍する面々が名を連ね、それらの専門性から演劇舞踊コースと、劇場美術デザインコースを設けカリキュラムを展開しています。卒業制作は、学びの集大成として、両コースのコラボレーション作品を企画し公演を行なっています。今年度はカンパニー全体でミーティングを重ねた結果、2本立てで上演することに決まりました。卒業制作演劇公演で2つの作品を上演するのは、2019年の『英雄』『運命』以来です。また、初めての試みとして学生が既存戯曲を脚色し演出します。

演劇舞踊デザイン学科Webサイト:https://www.tamabi.ac.jp/sdd/
  • 監修コメント 柴 幸男(本学演劇舞踊デザイン学科講師)


彼らの集団運営、創作の姿を見ていると、新しい時代が来ているのだと強く感じます。これまでのような権力構造からはなれて演劇はつくれる、と彼らは証明しようとしています。『メビウスの輪~縁の交わり~』と名付けられた本企画は2作品の同時上演という多摩美の演劇公演でも見たことのないものになりました。どちらも過去への対峙、忘却への抵抗、そして未来への創造を扱っていることは注目に値すると思います。上演が終わったときどのような景色が見えるのか。今から楽しみです。

全人類に平等に与えられている"時間"を、何に費やすかは個人の自由である。私たち演劇舞踊デザイン学科6期生の学生たちは、大学4年間の時間を舞台芸術に費やしてきた。人は自分の生きやすいように生き、心地よい環境を作ろうとする。自分が見たいものを見、聞きたいことを聞く。しかし、果たしてそれでいいのだろうか。過ごしてきた時間は一人一人異なるため、人の数だけの正義があり、それだけ偏見も生まれる。全員が幸せな空間を作ることは難しいことなのかもしれない。それでも相手を慮って想像することは、芸術に触れている私たちにとって重要なことの一つではなかろうか。さて、今回の卒業制作のタイトルである『メビウスの輪』。これは、細長い帯を 1 回ねじって両端をはり合わせたときに、表裏の区別ができない連続面となる図形である。表側がいつのまにか裏側になっている不思議さを示している。正反対のものは相容れないものではなく、実際には共存しているものだ。子供と大人、男と女、過去と未来、生と死。未来に向かって生きるために私たちには過去を振り返り、先人たちが作った歴史を学ぶ意義がある。その終わりがなく正解のない作業を経て、今の私たちが表現できるものを残したい。

配信元企業:学校法人 多摩美術大学

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ