車椅子

プールの水深を甘くみて、勢いよく飛び込んでしまった女性。楽しいパーティが一瞬にして悲劇的な事故へと転じたことを、イギリスの『Metro』が紹介している。


■プール事故で四肢麻痺に

アメリカ・ニューヨークロングアイランド在住のダナ・バレットさん(31)は、2年半ほど前にプールで事故にあった。左右の手足がまったく動かせない四肢麻痺の状態になり、自由になるのは首から上だけだ。

バレーボール、バスケットボール、ラクロスをやるなど運動神経が抜群だったダナさんは、2019年6月に小さなゴルフ大会で優勝。それを祝福するパーティでプールに勢いよくダイブしたことが、悲劇の発端だった。


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■頸椎を骨折する

予想外に浅かった底に頭部を強打したダナさんは、動けないことから医療ヘリで救急病院に搬送。そこで、C2椎骨を骨折したことによる頚髄損傷が判明した。

数回の転院も含め、1年以上を病院のベッドの上で過ごしたが、自力では起き上がることも食事も排泄も、そして入浴もままならない。今なお首には痰を除去する気管カニューレが挿入されており、埋め込まれた横隔膜ペーサーのおかげで呼吸が可能になっているという。


■首が割れる音を感じる

パーティでは、周囲の注意を無視して勢いよくプールへ飛び込んでしまったダナさん。直後に自分の首が割れるような音が聞こえたといい、首から下の感覚が失われて動けなくなった際には、「何かに圧迫されて動けなくなる悪夢を見ているのだろう」と考えたそうだ。

今では家族や友達に支えられながら外食を楽しむまでになったが、新型コロナウイルスパンデミックでお見舞いの禁止が言い渡された際には、孤独のあまり絶望してしまったという。


■「プールには浅い部分も」

そんななかで2020 年に募金活動が行われ、多くの寄付金が集まったことから、ダナさんはスムーズな介護か可能になる小さな家を建ててもらった。便利な設備や機能をフルに活用するため、内部ではAmazon Alexaが大活躍だそうだ。

当時を振り返り、「プールには浅い部分もあるのに、すっかり油断していました」と反省を語るダナさん。ダイブはじつに危険な行為だとして、「皆さんはくれぐれも注意してください」と呼び掛けている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

浅いプールにダイブした女性が四肢麻痺に 「動けなくなる悪夢を見てると思った」