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12月に入り、そろそろ年末を迎え慌ただしくなってきた昨今。ドラクエウォークも3周年を終え、4年目に突入。様々な機能が実装され更に盛り上がってきているところですが、ここに来てとある機能が物議を醸しております。その機能とは「異世界情報」というものです。一体どのような機能なのか、そして何が問題なのでしょうか。

「異世界情報」とは

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12月1日よりはじまった、人気アニメ「ダイの大冒険」とのコラボイベント。前回のイベントは、ストーリーも途中で終わっていた感があったため、その続きを切望する声も多かったのですが、満を持して第二弾が公開。

プレイヤーとしても大いに喜んでおります。また「ダイの大冒険」復刻ガチャもはじまり、取り逃した方々もここぞとばかりに課金をするでしょう。

しかし、その実装とともに、実は密かに実装された機能が物議を醸しているのです。それは「異世界情報」というもの。

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この機能は「異世界情報」というものを見ることで「ガチャ」を回したり「こころ(ステータスを上げるアイテム)」を2回ドロップしたりと、かなり有益な機能です。

ならば喜ぶべきではないのか?と思うのかもしれませんが、実はこの「異世界情報」。さっそく実行してみると驚きの情報が出てきます。

実行するやいなや、ドラクエではおなじみ「旅の扉」の演出。これはまあいい、ドラクエならではの演出であり、ザ・世界観。

そしてその後……

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えっ!?なんぞこれは……

はい、これは他社広告です。つまり、異世界とは他社アプリの「宣伝」だったのです。この手法は、無料ゲームではよくあるシステムで、動画を見ることでプレイをしたり「ガチャ」を回すことができるというもの。

そのシステムの名前を「異世界情報」として、なんとかドラクエウォークのなかで世界観を損なわないようにしたという運営の配慮(と考えたい)。

またこの広告をみることで、運営側には収益が得られ、運営資金源にはなります。ただ、広告を見るというつもりではなかったプレイヤーには少々ショックな仕様なのかもしれません。(CMをみると1回無料などの表記はある)

また「ドラクエウォーク」はこれまで広告を貼るなどという手は使っておらず、あくまで「ガチャ」での課金による収益のみでした。

しかしついに「広告に手を出した」という触れてほしくなかった領域への踏み込んでしまったという事実に、プレイヤーには資金繰りに関する不安が広がっている。もちろん「ドラクエウォーク」の今後を心配して、だ。

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さてその後、ガチャがはじまり、結果は……ハズレ。ここであたりが出れば、ちょっとは気が変わるのかもしれないが……。

ネットでは

「異世界情報については相容れぬ。」「CMを入れるのは世界観ぶち壊しになってよろしくないかと」「CMが最悪です。せめてドラクエ関係にしてください」「急に仕様を変えるのはそれまでの課金をしていた利用者様への配慮が欠けているとは考えませんでしたか?」

などなど、紹介しきれないほどの批判の声が広がっています。

批判の理由としては、上記に上げた「世界観が壊れる」という問題および、ウォーク中(外でプレイ中)急に広告が表示されるので焦る、などのようです。

なぜ急に実装したのか

現在ドラクエウォークは、アプリの売上の上位に入っており決して悪くはない。

では、昨今の「円安」「価格高騰」などあらゆる社会情勢が影響しているのか。もちろんそれも考えられる要因の1つではあるでしょう。ジェムの課金も据え置き対応をしており、影響はあるはずです。

ただ1つ気になるのは、実は今年中に「Google Maps Platform Gaming Services」というサービスが終了してしまう。

これは、グーグルが提供する現実世界の位置情報や地理情報をもとにしたゲームを制作しやすくする機能。

これが使えなくなるので、代わりのサービスや機能を自前で確保する必要があり、その資金源も当然必要となります。それを踏まえると、新たな収益源として「異世界情報」は苦肉の策だったのかもしれません。

もちろん、これに変わる機能を、現在よりも格安で実装できればその限りではありません。

参照:「Google Maps Platform Gaming Services」の提供終了、ドラクエウォークは代替活用で継続へ

はたして物議を醸している「異世界情報」。ドラクエウォークとしての売上確保のために致し方のないテコ入れなのかもしれませんが、今後どうなっていくのでしょうか。

Sourceドラクエウォーク



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