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 予期せぬ場所で出産を迎えてしまうというハプニングは意外にあるもので、先日アメリカのジョージア州にあるマクドナルドのトイレが、破水した妊婦の分娩室と化した。

 突然の事態に、従業員数名も必死で介助。てんやわんやの出来事だったが、女性は無事に女児を出産した。

 マクドナルドで誕生した赤ちゃんということで、ニックネームは「リトル・ナゲット」と名付けられたようだ。本名ではない。

【画像】 マクドナルドのトイレで破水した妊婦

Employees, fiance help deliver baby girl in McDonald's bathroom

 11月23日、アメリカ・ジョージアアトランタに住むアランドリア・ワージーさんは、婚約者のデアンドレさんと一緒に、車で市内の病院へ出産に向かう途中、トイレに行きたくなってマクドナルドに立ち寄った。

 だが、トイレの個室に入った途端、アランドリアさんは破水した。

 悲鳴を聞いた別の客が驚き、トイレから出て、店内の従業員に「陣痛中の客が中にいる!」と伝えた。

 マネジャーのチュニージャ・ウッドワードさんはすぐにトイレに入った。すると、個室から足が見え、女性が床に横たわっているのがわかった。

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従業員らが必死の介助の末、女の子を出産

 チュニージャさんから事態を聞いた従業員は、すぐに911へ緊急通報した。その後従業員2人が、アランドリアさんの婚約者と共にトイレの中へ駆け込んだ。

 床の上で激しく息をしているアランドリアさんを見たチュニージャさんは、赤ちゃんがもうすぐ生まれことを察し、アランドリアさんの右側に膝をついて手を握り、出産の介助に立ち会う姿勢を見せた。

 デアンドレさんも、アランドリアさんの左側でしっかりと手を握って励ました。

 分娩の途中であまりの痛みに耐えかねたのか、アランドリアさんはチュニージャさんの腕に噛みついてしまったそうだが、それから間もなくしてトイレに元気な赤ちゃんの泣き声が響いたという。

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ニックネームは「リトル・ナゲット」

 慌ただしい時間があっという間に過ぎたが、無事に赤ちゃんが誕生し、トイレにいた全員が安堵した。

 後のメディア取材で、チュニージャさんはこのように語った。

アランドリアさんは、「トイレで産みたくない!」と叫んでいたのですが、間に合わないので、私は「大丈夫。あなたはここで“リトル・ナゲット”を産むのよ」と伝えて、励ましました。

陣痛が急速に進んでいたので、それから15 分も経たないうちに、赤ちゃんが生まれました。救急隊員が現場に到着する前でした。
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出産を介助した従業員にマクドナルドから商品券

 チュニージャさんは、その後もアランドリアさんとはテキストメッセージでやり取りを交わしていることを明かし、母子ともに健康だと喜びを口にした。

  後日、この出来事を聞いた地元のマクドナルドのオーナースティーブ・アキンボロさんは、出産を助けた従業員3人に250ドル(約35000円)の商品券を贈ったという。

 チュニージャさんはもらった商品券をこの赤ちゃんの為に使う予定だという。出産に関わった従業員たちと一緒に、ベビーシャワーを計画しているそうだ。

 なお、チュニージャさんが「リトル・ナゲット」と口にした言葉は、そのまま女児のニックネームになったようだ。

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 アランドリアさんもデアンドレさんも「とてもかわいいニックネーム」と気に入っており、マクドナルドで生まれた赤ちゃんにふさわしい、と笑っている。

References:3 McDonald's employees help deliver baby in bathroom after woman goes into labor/ written by Scarlet / edited by / parumo

追記(2022/12/03)誤字を訂正して再送します。

 
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マクドナルドのトイレで産気づいた主婦。従業員らの介助を得て無事出産