ネズミ

麻薬の密売人から押収され、警察の倉庫に保管されていた大量の大麻を紛失した警察署。その理由について「ネズミに食べられた」と主張しており、多くの人々から疑いの眼差しを向けられている。『CNN』『ABC News』などの海外メディアが報じた。


■犯人はネズミ?

インド北部にあるウッタル・プラデーシュ州マトゥラ市の裁判所は、最近の事件の証拠として、市の警察に押収した約200キロの大麻を提出するよう求めた。

しかし警察は、「大麻はネズミに食べられてしまった」としてネズミを告発。マトゥラ市のさまざまな駅に保管されている700キロ以上の大麻に、ネズミの影響を受ける可能性があると警告した。


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■以前にも同様の報告

なお、ネズミによる被害はこれが初めてのケースではない。事件を審理した裁判官によると、マトゥラ市の警察は過去にも市の警察署に保管されていた合計500キロ以上の大麻について、「ネズミに食べられた」と報告していたという。

裁判所はその後、警察が大麻を競売にかける、または処分するためのガイドラインを定めたという。


■メディアには「洪水のせい」と説明

一方で、マトゥラ市警察の警視はメディアの取材に対して大麻はネズミではなく「雨と洪水によって流された」と語っている。大麻紛失の真相は、ぼやけたままだ。

警視は「裁判所に提出した報告書にはネズミについての言及はありません」「警察は押収された大麻が雨と洪水で破壊されたとだけ説明しました」とコメントしている。


■警察署内に「ネズミ」が?

SNS上では「警察署に大きなネズミがいるな」「このネズミは押収した酒類も飲んでしまう」「次にネズミは、押収したお金を盗んで捕まります」と、警察への疑惑のコメントが数多く寄せられた。

なお、マトゥラ市の裁判所は文書で「ほぼすべての警察署にネズミの脅威があります。したがって、押収された大麻を保護するために適切な措置を講じる必要があります」と述べている。

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(文/Sirabee 編集部・びやじま

押収した大麻500キロを紛失した警察署 裁判所に「ネズミが食べた」と報告