ポロGTI 走行イメージ

フォルクスワーゲン ポロGTIがマイナーチェンジして登場した。ファンにとっては待望の復活。帰ってきたポロGTIはどんなモデルに進化したのだろうか。ベースとなるポロシリーズの性能向上とともに、新しくなったポロGTIに大きな期待が寄せられている。

「ゴルフGTI の弟分」として誕生したホットハッチ

ポロGTI 走行イメージ

ポロGTIはコンパクトカー「ポロ」をベースとしたホットハッチ1998年、3代目ポロの世代において、「ゴルフGTIの弟分」として誕生した。

当初はゴルフGTI よりも小さなエンジンを搭載していたが、最近はゴルフGTI と同排気量の2.0TSIターボエンジンを搭載、ゴルフGTI に匹敵するスペックを持ちつつある。

ゴルフGTI がハイパフォーマンス化することで、ポロGTIがホットハッチらしい存在になりつつあるという声もある。

ポロGTI 外観リヤ

ポロシリーズのMCから遅れて登場した「GTI」

今回ポロGTIのマイナーチェンジが発表されたことには少々複雑な事情がある。

ポロは2022年6月にマイナーチェンジされ、フロント/リア周りのデザインを刷新、さらにグレード構成も一新するなど大規模な変更が行われたが、その発表に「ポロGTI」の情報はなく、「ポロGTI」は一時的にポロシリーズのラインナップから消えていた。

そして遅れてこのたび、6月のマイナーチェンジに則した変更が加えられた新型「ポロGTI」が登場したというわけだ。

最新型のポロGTIは従来よりも7PS上回る最高出力207PSの2L直4 DOHCターボエンジン(2.0TSI)を搭載、最大トルクは変わらないが、7速DCT(DSG)と組み合わされ、最高速は236km/hから240km/hへ、0→100km/h加速は6.7秒から6.5秒に向上している。

ポロGTI 2.0TSIエンジン

シャシにはノーマルモデル比で15mmローダウンされたGTI専用のスポーツサスペンションを採用。高速でのコーナリング時にトラクション性能を最適化する電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」や、自分好みの走りを選択できるドライビングプロファイル機能も標準で装備される。

オプションとして、 スポーツモードとノーマルモードの切り替えを可能とするアクティブダンパーを備えた「スポーツセレクトSport Select)シャシー付スポーツパフォーマンスキット」と7.5J×18インチアルミホイール215/40R18タイヤをセットにした「スポーツセレクトパッケージ」も用意されている。

ポロGTI ホイール アップ画像

エクステリアのデザインはポロシリーズの変更にあわせて、フロントグリル下方の赤いGTIラインとともに走るLED、左右に2個のLEDドライビングライトに手が加えられ、LEDマトリックスヘッドライト「IQ.ライト(IQ.LIGHT)」も搭載する。

ポロGTI マフラー アップ画像

ゴルフGTIのポジションを脅かす存在になるかも

このほか、先進運転支援システムに関しては、同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト(Travel Assist)」などが標準装備されている。

もちろん、インテリアは伝統のチェック柄が配されたファブリックのトップスポーツシートや赤いスティッチが施されたGTI専用のマルチファンクションステアリングホイール、専用表示のデジタルメータークラスターなど、GTIならではの演出が行われている。

新型ポロGTIはホットハッチの魅力が満載されたモデルで、ゴルフGTIのポジションを脅かす存在になるかもしれない。

ポロGTI インパネ

ポロGTI シート

フォルクスワーゲン ポロGTI」スペック
全長×全幅×全高 4,085×1,750×1,430mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,310kg
エンジン 直列4気筒DOHCターボ横置
総排気量 1,984cc
最高出力 152kW(207PS)/4,600〜6,000rpm
最大トルク 320Nm/1,500〜4,500rpm
トランスミッション 7速DCT
駆動方式 FF
メーカー希望小売価格 ¥4,113,000(税込)

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