長期休暇は「イメチェン」に絶好のタイミング。学生時代、夏休みが明けて登校した際に、今まで真面目だったクラスメイトが突如金髪になっている姿を拝んだ経験はないだろうか。

もちろん失敗のリスクも付き纏うイメチェンだが、ネット上では松屋の「大胆すぎるイメチェン」が大いに話題となっており…。


画像をもっと見る

■日本3大牛丼チェーンといえば…

松屋

日本を代表する牛丼チェーンを3つ挙げろと言われれば、やはり吉野家すき家、そして松屋の三銃士

吉野家は地に足をつけたクラシックスタイルの牛丼、すき家は油断すると「牛丼って何だっけ…?」と自問自答してしまうような常識に囚われない丼メニューの数々、そして我らが松屋は牛丼はもちろん、バリエーション豊富な「定食メニュー」がウリであると、個人的には考えている。

しかしダイバーシティ(多様性)の波は確実に牛丼業界にも影響を及ぼしているようで先日、松屋店頭に足を運ぶと、そこには目を疑う光景が広がっていたのだ…。


関連記事:松屋、2日から夏にぴったりな“新商品”を発売 人気メニューがリニューアル

■松屋、本当に良いのか…?

親の顔より見た黄色い看板の掲げられた松屋店頭には、大きく「うどん」商品のポスターが掲出されていたではないか。

松屋

記者は学生時代、松屋でアルバイトをしていた経験があり、以来長年に渡って松屋を愛してきた。特別な理由がない限りは「牛丼を食べる=松屋で食事」という自分ルールを愚直に守り続けており、恐らく生涯に渡って来店した比率でいうと、松屋が9で、吉野家すき家連合軍が1という偏り具合である。

それ故に松屋が近年、定食メニューに力を入れていることは感じられていたのだが、松屋がうどんメニューの販売を本格化したというのは、鈍器で頭を殴られたかのような衝撃であった…。

改めて振り返ると、定食メニューに対しては己の中の「米があるからセーフ」という謎のセーフティが緩衝材となっていたと思われる。それだけにやはり「松屋がうどん」というのは、親しかった友人が夏休み明けに突如チャラくなって学校に姿を見せたような、拭えない違和感があるのだ。


■手のひらクルクル状態に突入

古参の松屋ユーザーは、自分のように戸惑いを感じているのでは…とネット上の声を確認すると、やはり「ウソだろ、松屋がうどん売ってるのかよ」といった疑問の声が上がっていたが、なんと「松屋のうどん、普通に美味しかった」という好意的な意見が圧倒的に多かったのだ。

松屋

生粋の松屋勢としては「お前ら、うどんに魂売ったのかよ…」「松屋の牛めしみそ汁と共に過ごしたあの頃を思い出せよ!」とやりきれない思いになったのだが…実際に食べてみると「松屋の牛めし(牛肉)」と、うどんが奇跡の融合を果たした絶品メニューであったことが判明。

松屋

今年は冬が早くも本気を出しており、今週から地獄のような寒さが続くが、うどんであれば食事をしつつ体がポカポカ温まるので、こちらも評価したいポイントだ。しかし松屋はなぜ、うどんメニューの本格販売に踏み切ったのだろうか…。


■松屋くん、最高すぎるぞ…

今回は、11月29日より販売開始となった「ネギたっぷり肉うどん」の詳細をめぐり、松屋フーズに詳しい話を聞いてみることに。

すると担当者は「夏に『お客様の幅広いニーズにお応えしたい』『暑い時期にお客様が食べやすいメニューを』という思いのもと、『ぶっかけうどん(冷たいうどん)』の販売に至り、多くの反響を頂きました」「その際に、お客様から温かいうどんメニューのご要望も多く頂いたため、今回の『ネギたっぷり肉うどん』の誕生に至っております」と、販売開始の経緯について説明してくれたのだ。

松屋

商品の特徴・魅力についても「当社らしく牛肉を使用し、たっぷりのネギを加えたことが特徴です」「なお、うどんのつゆは何度も試作を重ね、肉吸いをベースにした、出汁感のある松屋オリジナル出汁が完成いたしましたと、太鼓判を押している。

ちなみに、うどんメニューについては、過去に西日本限定で「肉カレーうどん」「冷やしうどん」「ぶっかけとろたまうどん」等を販売していたとのことで、じつは松屋は自社商品とうどんの相性の良さに、いち早く気づいていたのだ。

なお、明日6日より導入店舗数を拡大して「かけうどん牛めし小盛セット」もメニューに追加される予定。これらのうどんメニューは一部店舗限定メニューで且つ、テイクアウトも不可となっているため、事前に情報を確認した上で、確実にトライしてみてほしい。

・合わせて読みたい→松屋、21日から瓶ビールが100円引きに 890円で楽しめるセットも…

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

松屋店頭に現れた驚きの3文字、思わず目を疑うが… 古参ユーザーは「最高でした」