
2022年、日刊SPA!で反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。今年の暑かった夏を思い出し、来年の参考にもなるかもしれない「ファッション」部門の第6位は、こちら!(集計期間は2022年1月~11月まで。初公開日2022年6月29日 価格等は取材時の状況。現在販売していない商品もあります)
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メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
◆進化を続けるユニクロの「UT」シリーズ
今回はユニクロのTシャツシリーズ「UT」の中でもおすすめを5つピックアップ。
昔は安かろう悪かろうなアイテムも多かったですが、最近は下手なブランドよりも上手に作るから驚き。
今回はそんなUTの中でもとっておきにおすすめの5シリーズを紹介。ぜひ暑い夏のお供に参考にしてみてください。
◆★昨年も好評だったルーブル美術館コラボ
・ミュージアムズ・オブ・ザ・ワールド コレクション UT グラフィックTシャツ Louvre(半袖・レギュラーフィット) 1500円
まずは「ミュージアムズ・オブ・ザ・ワールド コレクション」。
ルーブル美術館コラボは昨年から大好評。UTシリーズのなかでも特にセンスの高いデザインが多いです。
前回も伝説的なグラフィックアーティスト「ピーターサヴィル」にルーブル作品モチーフで制作依頼したりと単なるコラボに止まらないアプローチを続けています。
◆1500円とは思えないクオリティの高さ
こちらはシリーズの中でも比較的シンプルなデザイン。
ルーブル美術館の外観を古着のカレッジプリントのように表現したもの。黒ボディに白抜きのグラフィックがモダンな印象です。
袖先にもプリントが入っており、ユニクロのプリントTとは思えない凝り様。滑らかなタッチの素材でボディのクオリティも高く、1500円とは思えません。
◆★トレンドをおさえたカレッジプリント
・UNIVERSITY LOGO UT グラフィックTシャツ イェール(半袖・オーバーサイズフィット) 1990円
UTシリーズの中でも高い金額設定になっているのがカレッジ・アパレル・コレクション。
カリフォルニア大学バークレー校、コーネル大学、ハーバード大学、イェール大学など米国名門校とコラボ。こちらはイェール大学のデザインです。
今年、古着人気も相まってカレッジプリントTが人気ですが、さすがユニクロ本場とのコラボでトレンドを表現しています。
◆素材、ディテールに高級感
厚手の素材とほかのUTシリーズとは違い、ラグランデザインになっています。
首回りのデザインなどスウェットライクなディティールになっており、UTの中でも特に高級感あるイメージ。
カラーリングも各大学ごとに設定されており、面白い。イェール大学はネイビーボディにチャコールのプリントで一番使いやすいかと。
◆★ピーナッツをモチーフにオリジナルデザイン
・UTGP2022 × ピーナッツ UT グラフィックTシャツ 大賞(半袖・レギュラーフィット) 1500円
ピーナッツコラボはしまむらでもどこでも見かけますが、ユニクロが手がけたものは一味違う。
スヌーピーをそのままプリントするでなく、11人のアーティストがピーナッツをモチーフにオリジナルデザインを制作。
◆大人がさらっと使えるキャラクターTシャツ
こちらはスヌーピーをボーダー柄で表現したユニクロでしか見られない特別なもの。ボーダーのTシャツかと思いきやスヌーピーが影のように現れる凝ったものです。
キャラクターものは色数も多く、プリントTにした際には少しカジュアルで子供っぽい印象になりがちですが……こちらはモノトーンで色数も抑えめ。
大人がさらっと使えるピーナッツデザインになっています。
◆★将来的には古着でプレミアも…
・ミッキー スタンズ UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット) 1500円
同じくミッキーもそのままプリントするのではなく、アーティストによってオリジナルで起こされたデザインを使用。
ディズニーオフィシャルのデザインでここまで遊んでいるアイテムも珍しい。後世の古着で価値が出そうな一作。すでに完売に近い状態の人気なので、できればお早めに。
◆「キャラグッズ」を超えたデザイン性
キャラクター×アーティストの掛け合わせはユニクロの得意技。ポケモンなどもその手でTシャツを作っていましたが、どれも大好評です。
キャラクターものなのに、おしゃれ感が強く、「キャラグッズ」の範疇を超えたデザイン性を獲得しています。
◆★リバイバル中の「Y2Kトレンド」
・ニューヨークウィークエンドトリップ UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット) 1500円
こちらはユニクロ独自の企画でコラボではありません。ニューヨーカーの週末というテーマにオリジナルでデザインを起こしたもの。
今年、人気のリンガーネックデザインを取り入れたTシャツで、UTの中でも特別目立つものになっています。
Y2Kトレンドと呼ばれる2000年代のリバイバル。厚底シューズやブーツカット、ネオンカラーやリンガーネックなど懐かしさを感じる20年前のファッションアイコンが戻ってきています。
◆トレンド感と高級感を両立
首元袖先にトリミングをしたデザインは「パフィー」を思い出しますね。
現代らしいリラックスフィットのシルエットと、ユニクロらしいシルクタッチのスムース素材でトレンド感と高級感もばっちり。UTの中でも特に好きなモデルです。
以上、UTの個人的おすすめ5選! 暑い日が続くこの時期、ぜひ取り入れてみてください。
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

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