ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』(よみ:インヴァート じょうづかひすい とうじょしゅう 毎週日曜よる10時30分)は<犯人の視点>から描かれる“倒叙ミステリー”。豪華ゲスト演じる「犯人」が視聴者に最初から明らかになっている状態で、“霊が視える”という探偵・城塚翡翠(清原果耶)がパートナー・千和崎真(ちわさきまこと)(小芝風花)とともにどう追い詰めていくかが見どころとなる。

第1話コラムはこちら

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第2話で翡翠と真は小学校で起こった“殺人事件”の解決に挑んだ。元校務員・田草を、一見すると事故としか思えない方法で殺害したのは、教師の末崎絵里(すえざきえり)(星野真里)。翡翠は犯人を突き止めるべく、スクールカウンセラー・白井奈々子として小学校に潜入した。真の掛け合いは序盤から絶好調。犯人役が女性ということもあって不安視された翡翠の“ドジっ子天然あざとキャラ”も、いつもとは違う使われ方で犯人を追い詰めていた。(以下、第2話ネタバレあり)

翡翠と真の掛け合いは今回も序盤から絶好調。さらりと真に毒を吐いて怒られたり、写真を見るために真に傘を持たせて舌打ちされたり。SNSでは「ひすまこ安定の漫才」「早々に真ちゃん先制攻撃」「わがまま女優と敏腕マネージャーみたい」「翡翠ちゃんにこき使われる真ちゃんかわいい」と2人のやりとりに盛り上がる声が多かった。かと思えば真が疲弊した様子の翡翠を「あんたのやり方さぁ、つらくない?」と気にかけたり、無意識に大ヒントを与えてくれた真に翡翠が「さすがです真ちゃん!チュ~してあげましょう」と迫ったりするなど、確かな信頼関係を感じさせる描写も。ベタベタな仲良しでもなく、バチバチの不仲でもない絶妙な関係性に「最強で最高のコンビ」「絡みがかわいすぎ」との声が溢れていた。


今回、翡翠はスクールカウンセラー・白井奈々子として小学校に潜入し、犯人で教師の末崎絵里のアリバイトリックを暴きにかかる。


【第2話場面カット】翡翠の巧みな話術は男女関係なく翻弄


これまでとは違い、今回は女性が犯人。自慢の美貌も、天然ドジっ子あざとい振る舞いも、かわいい服も通じない相手だ。翡翠の作戦は失敗に終わるのではないかと危惧したが、今回はむしろそれで末﨑を挑発して苛立たせ、失言を誘っていたように思えた。「精神的に揺さぶってくるな…」「翡翠ちゃん、たまらなく性格が悪い」「犯人を超イラつかせる天才」と視聴者をも恐れさせた翡翠の巧みな話術。相手が男だろうが女だろうが関係なく翻弄する、巧妙で侮れないヒロインであることを思い知らされる展開だった。


見事末﨑のアリバイトリック見抜き、事件に決着をつけた翡翠。推理シーンでは涙ながらに「この世に正しい殺人なんてありません」と訴えており、序盤で鐘場(及川光博)が口にした「(翡翠は)昔から、そこにどんな理由があろうがぜってぇに殺人を許さねえんだ」というセリフとの関連が気になるところ。翡翠の過去や鐘場との付き合いなどが徐々に明かされていくことにも期待したくなるエピソードとなっていた。

また、物語の随所に他推理作品のオマージュも散りばめられており、視聴者の話題をさらっていた。翡翠が末崎と事件当日の田草の動向について会話するシーンでは、翡翠が「細かいところまで気になってしまうのが私の悪い癖なんです」と発言。これは紅茶をこよなく愛する警部殿を彷彿とさせる有名な台詞のように感じられる。その他にも随所に翡翠が「あれれ?」と犯人を煽るかのように疑問を呈する場面は、日本一有名な小学生が捜査中に発言するセリフかのように思えてならない。そして極めつけは、解決編に入る直前。事件の真相に気づいた翡翠が急に視聴者に対して語り始め、事件のヒントを伝えてCMに入る演出は、自転車に乗って現れるあの警部補のドラマが思い浮かぶ。物語のところどころに散りばめられている他推理作品のオマージュを探しながら再度ドラマをチェックしてみてはいかがだろうか。


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■日曜ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』
毎週日曜よる10時30分 放送

(C)日本テレビ

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