福岡県中間市の映画館で、付近に座っていた77歳男性からスマートフォンを持ち去ったとして、鹿児島県鹿児島市在住の52歳無職の男が逮捕された。

 男は今年2月、中間市の映画館を訪れる。上映直前に付近に座っていた77歳男性がパンの袋を開けたことに激昂し、注意を与える。さらに、男性のスマートフォンから着信音が鳴ったことに怒ると口論になり、そのままスマートフォンを持ち去り、使えない状態にした。

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 男はその後、警察に器物損壊の疑いで逮捕される。奪ったスマートフォンは現在のところ発見されていないが、警察の取り調べに対して、「映画館でトラブルになった人の携帯電話を持ち去ったことは間違いない」と容疑を認めているという。被害男性が映画館のマナー違反をしていることは間違いないが、だからと言ってスマートフォンを持ち去る行為は犯罪である。

 この事件に、ネット上では「気持ちはわかるけどやり過ぎ。映画館に訴えるか、そのまま金を返してもらって出た方が良かった」「もう少し冷静に対応できなかったのか。男の憤りはもっともだと思うけれど」「嫌な気持ちになるのはわかる。でも、スマートフォンを持ち去ったりするのはダメだし、ある意味負けだよね」と憤りの声が上がる。

 一方で、男の行動は言語道断としながらも「77歳にもなって映画館のマナーを守らなかった被害男性にも怒りを感じる」「自分さえ良ければいいのか。みんなが観る映画館で着信音を鳴らすのは許せない」「結局こういう人間がいると、マナーを守っている人間が嫌な思いをする。映画館には行きたくない」など、被害男性の責任を問う声も出ていた。

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