ヨーロッパの国ジョージアで、1匹の野良犬が注目を集めている。丸々と太った姿からスイカを意味する“ウォーターメロンWatermelon)”と名付けられたその野良犬は、穏やかな性格や可愛らしい姿が地元住民や観光客の人気を呼び、少し前まではグーグルマップ上で星5つの高評価レビューが寄せられ観光名所と化していた。『Bored Panda』などが伝えた。

話題の野良犬は、ジョージアの首都トビリシのアマグレバ(Amagleba)と呼ばれる通りの一か所に棲みついている。黒い毛色を持つこの犬は丸々と太っており、その体形からスイカを意味する“ウォーターメロンWatermelon)”と名前が付けられて人々に愛されている。

道端の段ボールを住処にしているウォーターメロンは、いつも同じ場所に座り込んで通りかかった人からエサを貰えるのを待っており、ウォーターメロンの姿を見かけた人は近くの店でドッグフードの缶詰を買って与えているそうだ。ウォーターメロンは高齢で病気を持っていることから、ドッグフードの缶詰を販売している店主は健康に気を遣った特定の缶詰だけを売るようにしている。またウォーターメロンはエサがあればあるだけ食べてしまうので、エサを与える人には最小限であげるように店主から伝えられるという。

以前からウォーターメロンの存在を知るTwitterユーザーのスヴェットさん(Svet)によると、コロナ禍で観光客がいなくなってしまいエサを貰えなくなってしまったウォーターメロンを気にかけてエサを与えている女性がいたそうで、その女性が近くに段ボールで簡易的な小屋を作ってあげたという。

先月28日、イギリス公共放送局『BBC』のテレビ番組のTwitterアカウントがウォーターメロンの様子をシェアすると、首が見えなくなってしまうほどぽっちゃりとした体形が注目を集めた。またウォーターメロンは以前から人気を集めていたようでグーグルマップにランドマークとして登録され、「Watermelon Dog Georgia」で検索すると赤いピンがマップを指し、星5.0の高評価がついていたこともあった(現在ピンは削除されている)。さらにウォーターメロンの画像とともに80件以上のレビューがついていた時期もあり、レビュー上では多くの人が饅頭を意味する“スウィート・バン(sweet bun)”と呼んで可愛がっていた。

多くの地域住民や観光客に愛されているウォーターメロンだが、現在も道端の段ボールで野良犬生活を続けているという。なお今回注目が集まったことで、高齢のウォーターメロンに優しい飼い主が現れることを願う声もあがっているようだ。

画像は『Bored Panda 2022年11月28日付「This Dog Is A Local Landmark In Tbilisi, Georgia With A Personal Google Maps Mark And Positive Reviews」(Image credits: medialeaks.ru)(Image credits: www.google.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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