東日本大震災直後、ガソリンの供給が一時的にストップした。道を歩いていると、漕ぎ慣れていない自転車の集団を見かけるようになった(ジャスコで中古を7000円で売っていたようだ)。

「ここは、日本か?」。一瞬頭をよぎった。あれから、11年9か月、その場しのぎで買った自転車をみなさんどうしているのだろうか。

 さて。近代化激しい中国。それでも地球環境への配慮、脱酸素を目指して、自転車を利用する「低速交通」が推奨されている。

 環状道路の五環路内にある、幅12メートル以上の道路すべてに自転車専用レーンを設けると言うのだ。

 すでに北京市では、2019年から「自転車高速道路」と呼ばれる全長6.5キロの無料自転車専用車線も存在する。そこは、日本のように曖昧な自転車レーンではなく、歩行者や電動自転車は進入禁止だ。信号もない、どこまでも漕いでいける。ポイントポイントには、トイレもあれば空気入れも備え付けてある。自販機をズラっと揃えたサービスエリアまである。本気で自転車を愛する者たちにとっては、車や地下鉄よりも早く移動できる。雨や雪? 、そんなものには、カッパがあるではないか。

 夜はライトアップサービスもある。1日平均4000人から6000人が利用していると言う。

 北京市に習い、中国各地に似たような高速自転車ゾーンが設置されている。

 車だとうっかり通りすぎる。歩くと足元の季節ごとの草花に気が付くが…自転車は両方にない高さに自分の身体を置くことができる。自分のペースで走ることができる。また自転車マニアは、スポーツ車だけではなく、ママチャリであってもカスタマイズして唯一無二にしていたりする。専用ゾーンで出会う同好の士たちはそれに気づいてくれる。話も弾む。また、「サイクリングフレンドリー」という駐輪やトイレの使用、水の提供もしてくれる店舗もできたそうだ。

 そう、昔の幻想かもしれないが…人民服を着た中国人が、車なんかあっちに行けとばかり自転車で大通りを走る。それこそが、ザ・中国。

 日本でも、とても曖昧な自転車ゾーンはある。ただ、走ってなくても跨いでいれば自転車に乗っているとされ車と同じ罰則(保険割合)で、跨がずに引いていれば歩行者になる。またその判断はその道路を管轄する警察によっても、担当する警察官の判断でも違う。

 日本にも、自転車高速道路ができればいいな~過疎化の進む地方にこそ…。

中国製・自転車「OKSTAR」