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 泣いても笑っても恨んでもほくそ笑んでも、2022年の満月は残すところあと1回だ。今年最後のカラパイア満月速報のお時間です。

 更に今回の満月時、火星が「衝」を迎え月に接近する。そのため、月に近くで赤っぽく光り輝く火星を見ることができるチャンス到来だ。

 そして12月の天体イベントは他にもある。12月14日は3大流星群の1つ、「ふたご座流星群」が極大を迎える時期でもある。

 12月のイベントはクリスマスだけないのだ。月に代わっておしおきしてくるのは、火星人かもしれないし、流星軍の光の連打なのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。

【画像】 12月の満月はコールドムーン、火星と月のランデブーも楽しめる

 アメリカの古くから伝わる農業暦(The Old Farmer’s Almanac)によると、12月の満月は寒さ(cold)を意味する「コールドムーン」と呼ばれている。

 地球から離れた位置での満月となるため、ちょっと小さ目かもしれないが、お付きの者がいるので、いつもより楽しめるかもしれない。

 12月1日に地球に最接近した火星が、12月8日に「衝(しょう)」を迎える。「衝」は、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことだ。

 満月とほぼ時を同じくして、火星は月に寄り添うように、明るく赤っぽい光りを輝きを放ってくれる。

[もっと知りたい!→]満月の夜に犯罪が増えるのは本当なのか?犯罪学者が考察した「満月と犯罪」の関係性

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image credit:国立天文台

満月と火星のランデブーの見頃

12月の満月の最大:12月8日(木)午前4時09分
火星が月に接近する日:12月8日(木)正午過ぎ
一番の見頃:12月18日夕方、月の出の直後(東京なら16時18分頃)

 満月の最大は12月8日午前4時09分とかなり早朝だ。月と火星が最も近づくのも、12月8日の正午ごろで、日本からは見ることができない。

 日本から月と火星の接近を見ることができるのは、12月8日夕方の月の出の直後だ。その後、月と火星は高い空へと昇っていきながら少しずつ離れていく。

 満月と衝は、地球から見た天体が太陽と反対側になるという意味で同じ現象だ。今回たまたま月の満月と火星の衝が重なった結果、地球から同じ方向に見えるのだ。

 これはもう、見逃せない天体イベントだ。あとは天気が良くなるよう祈るのみ。

 大量にてるてる坊主を作りたいが、世はまさにSDGs、資源を無駄にしないよう、脳内で作るか、スマホなどの落書き帳に描きまくろう。

[もっと知りたい!→]満月が近づくと女性よりも男性の方が眠れなくなるという研究結果

2022年12月の星空情報・天文現象(火星が地球に最接近/ふたご座流星群

ふたご座流星群は14日に極大に

 さて、満月と火星のランデブーを楽しんだら、次は「ふたご座流星群」の極大の到来だ。

 ふたご座流星群は三大流星群の1つで冬の風物詩である。2022年は、12月14日頃に極大を迎える。天気が良ければ、12月13日夜から15日明け方の二晩に渡り、いつもよりたくさんの流星を見ることができる。

ふたご座流星群の見頃(月明りを避けて観察しよう)
予想極大時刻:2022年12月14日(水)22時
観測しやすい日時:2022年12月13日(火)夜から14日(水)明け方
14日(水)夜から15日(木)明け方にかけて
方角:放射点を中心に広範囲

 極大前日の12月13日夜から14日明け方は、一夜を通じて空の暗い場所で1時間に15個程度の流星が見られると予想されている。

 今年の場合は、深夜には下弦前の比較的明るい月が昇り、月明かりの影響を受けてしまうため、月が高く昇らないうちの21時から真夜中0時頃(東京の場合)の時間帯の観察が最もおすすめだそうだ。

 流星は、放射点を中心に放射状に出現するが、放射点付近だけでなく、どちらの方向にも現れるので、なるべく空の広い範囲を見渡せる暗い場所がよい。

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image credit:国立天文台

 まずは安全に気を付けながら建物などがない比較的高く暗い場所で、、最低でも15分ほど観察して目をならしていこう。

 寒さ対策は万全に。また、事故に遭わないように十分注意し、マナーを守って観察をしよう!

Meteor showers from space

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written by parumo

追記(2022/12/06)本文を一部修正して再送します。

 
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今年最後の満月は12月8日(木)、火星と寄り添いながらやって来る!さらにその後「ふたご座流星群」