TikTokに今月3日、オーストラリアメルボルン空港で働く3人の荷物係の姿を捉えた動画が投稿され拡散している。動画には荷物係が乗客のスーツケースなどを乱暴に扱う姿が映し出されており、「あまりにも酷い」と非難の声が殺到した。『news.com.au』などが伝えている。

問題の動画は、TikTokユーザー「ReXross」さんが投稿したもので、3人の荷物係の男性がコンテナの中のスーツケースやバッグをベルトコンベアに次々と降ろしていく様子を捉えたものだ。

1分ほどの動画では、手前の2人がコンテナの荷物を掴んでは放り投げるという行為を繰り返し、宙を舞い、激しく投げた勢いでベルトコンベアから転げ落ちてしまうスーツケースもあるほどだ。

さらにその後、1人がスポーツバッグを頭上に抱えそのままベルトコンベアに叩きつけており、もう1人はそれを見て笑いながら作業を続けている。

奥に立つ3人目は手前の2人ほど目立たないものの、荷物の扱いは決して丁寧とは言い難く、あたりにはベルトコンベアに叩きつけられるスーツケースの音がむなしく響く。

なおこれらの荷物はカンタス航空を利用した乗客のもので、動画の3人はグランドハンドリング業務を委託している「スイスポート・オーストラリア(Swissport Australia)」の従業員であった。

この動画は4日間で再生回数が500万回を超えて大炎上、カンタス航空のスポークスマンは「彼らの行為は明らかに容認できない」として緊急調査に乗り出したことを明かした。またスイスポートのスポークスマンも3人が停職処分中で、今後の待遇は調査の結果次第であることを公表、「スイスポートは全てのスタッフに対し、顧客の荷物を注意して慎重に取り扱うように訓練と管理を行っている」と主張した。

しかし動画を見た人からは「誰が最初にスーツケースを壊すか競争でもしているかのよう」「調査中? 嘘でしょう? 即解雇すべき」「監視カメラを常に設置すべき」「酷すぎる」「フライトに相当のお金を払っているのに、我々が見ていないところで故意に荷物を壊されたらたまったものではない」「皮肉なことに、彼らの賃金を払っているのは荷物の持ち主なんだよね」「これだから6か月毎にスーツケースを買わなきゃいけないんだ」「ベルトコンベアから落ちた荷物はどうなるのだろう」「これだからスーツケースがなくなるのかな」「アメリカでも同じ光景を見た」「恨みでもあるのか」といった非難の声が寄せられた。

これを受け、スイスポートの最高経営責任者ブラッドムーア氏(Brad Moore)は「我が社は顧客の荷物や私物に対し敬意を欠いた行動を容認することはできず、最終的には重い懲戒処分につながるだろう」と述べつつも、「これはほんの一握りの者たちに過ぎない。最前線のスタッフは質の良いサービスを提供するために懸命に働いている」と強調した。

画像は『7NEWS Australia 2022年12月5日付「Watch: Qantas responds after ‘laughing’ baggage handlers are caught slamming down luggage」(Credit: TikTok)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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