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ヘンリー王子夫妻のNetflixドキュメンタリー番組予告編で、「マスコミが自分達のプライバシーを侵害し、追い詰めている」と示唆する映像が公開された。5日に公開された最新の予告編でも同様のシーンが含まれていたが、これらはヘンリー王子夫妻を追いかけたものではなかったことが明らかとなり、「捏造している」と夫妻に対する非難の声が高まっている。

現地時間1日と5日、Netflix制作のヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー番組『Harry & Meghan』の予告編が公開された

1日に公開された予告編では、何十人ものパパラッチがカメラを同じ方向に向けているモノクロ画像があり、2人がマスコミに追い詰められていたことを示唆しているように見える。

しかしこの画像、実際は映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(2011年公開)のプレミアにて撮影されたもので、写っているのは招待されたカメラマン達であることが明らかとなった。

英紙『The Sun』では「このレッドカーペットは2011年に行われており、ヘンリー王子メーガン妃が知人に紹介されて出会った2016年より5年も前のもので、王室のメンバーは出席していない」と伝えている。

さらに5日に公開された予告編には、2019年に夫妻が南アフリカを公式訪問中デズモンド・ツツ大司教の邸宅バルコニーからヘンリー王子とメーガン妃、アーチーくん後ろ姿カメラマンが撮影している場面が映し出されている。

「マスコミが自分達のプライバシーを侵害している」と示唆するように見えるこの画像も、ツツ大司教の自宅で認定されたプレスの一員だったカメラマンによって撮影されたものであることが判明した。米メディア『Page Six』、英メディア『Mirror』『Daily Mail Online』などが報じた。

英国王室特派員のロバートジョブソン氏(Robert Jobson)はこの画像について、Twitterで次のように記している。

Netflixヘンリー王子、メーガン妃がマスコミの過熱報道を示唆するために使ったこの画像は完全に茶番だ。これはケープタウンのツツ大司教の住居にある公認の場所から撮影されたもので、許可された3人だけが指定された位置にいたんだ。私はそこにいたよ。」

また別の映像では、メーガン妃が「王室は自分達を守ってくれることはない」と主張する中、車の周りに集まるカメラマンが映し出され、メーガン妃が涙を流して目の周りを拭う場面に切り替わる。

しかしメーガン妃が追われていたわけではなかった。英『Daily Mail Online』によると、使用された映像は「トランプ元大統領の元弁護士マイケルコーエン氏(Michael Cohen)が2019年に金融犯罪、選挙資金違反、議会への嘘で服役するためにニューヨークのアパートから出ていく様子」だという。

予告編の中で「私は怖かった。歴史が繰り返されるのは嫌だった」とヘンリー王子によるナレーションが流れるが、王室専門家イングリッド・スワード氏(Ingrid Seward)は「ヘンリー王子が気付いていたとは思いませんが、家族を守るという王子の主張を弱めている」と述べた。

なお最新の予告編で夫妻は「王室の階級」を激しく非難し、内部関係者が自分達に関する話を「リークし、仕組んだ」と主張。また王室での生活を「汚いゲーム」と表現し、故ダイアナ妃キャサリン皇太子妃カメラマンに追いかけられる映像を使いながら、「この組織に嫁ぐ女性達の痛みと苦悩」について話している。

HarryMeghan』は6つのエピソードから構成されており、12月8日に3エピソード、15日に残りの3エピソードが配信される。

画像1、2、4枚目は『Netflix US 2022年12月5日付Instagram「HarryMeghan.」、2022年12月1日付Instagram「HarryMeghan.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)

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