アフリカ西海岸沖に浮かぶ島、セントヘレナ島に住むセイシェルゾウガメのジョナサンの190歳を祝う誕生パーティーが、12月4日に行われた。
ジョナサンは、すでに今年1月、存命中最高齢の陸生動物として「ギネス記録を更新」していたが、正確な誕生日がわからないため、セントヘレナ島の知事が、12月4日と決めたようだ。
ジョナサンが生まれたのは1832年とされており、日本で言うと江戸時代の天保3年だ。実際には200歳という説もあるようだが、目まぐるしく変わる地球の姿を一番長く見ている生き証人だ。
今年の1月、存命中最高齢の陸生動物としてギネス記録を更新したジョナサンは、1832年に生まれたと推定されているが、正確な誕生日についてはこれまで発表がなかった。
だが、セントヘレナ島のフィリップス知事によって正式に12月4日と設定され、この日島ではジョナサンのために週末3日間にわたって誕生日パーティーが開かれたそうだ。
Jonathan being presented with his 190th birthday cake at Plantation House today. Delivered to him by the wonderful staff of Plantation that care for him for a day-to-day.#Jonathan #birthday #sthelenaisland pic.twitter.com/DxnOPYroNT
— St Helena Tourism (@sthelenatourism) December 4, 2022
SNSでは、誕生日プレゼントに野菜で作ったケーキをもらったジョナサンの様子がシェアされた。
老いてもまだお盛んなジョナサン
1882 年、ジョナサンはセイシェル島からセントヘレナ島の当時の知事サー・ウィリアム・グレイ・ウィルソンに贈り物として贈られた。
日本の江戸時代に生まれたとされるジョナサンは、まさにいくつもの時代をまたぎ、その間様々な技術進歩が起きている。
1876年の 初めての電話通話、 1878年の白熱電球の発明、 1903年のライト兄弟による初飛行、1969年の人類初の月面着陸などなど。
もしかしたら2024年予定である、半世紀以上ぶりとなる人類の月面着陸にも立ち会うことができるかもしれない。
現在、ジョナサンはセントヘレナ総督官邸の敷地内で、ゾウガメの仲間であるデイヴィッド、エマ、フレッドと一緒に暮らしているが、目が見えなくなっていて、匂いもわからないという。
だが、担当獣医師によるとジョナサンの耳の機能は健在で、性欲もまだまだ元気なようだ。
ちなみにジョナサンは、以前の記録保持者であるホウシャガメの“トゥイ・マリラ”を打ち負かした。トゥイ・マリラは、1965年に亡くなるまで少なくとも188年は生きていたとされている。
References:Tortoise Jonathan celebrates his 190th birthday as world's oldest living land animal/ written by Scarlet / edited by / parumo
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