「志垣太郎さんに、小島よしおを彷彿させる爆笑CMがあったのをご存知でしょうか」(芸能関係者)

 俳優の志垣太郎さんが、今年3月5日に遠征先の佐賀県で急な体調不良を訴え、心不全で亡くなっていたことがわかった。享年70。

 長男でタレントの匠(たくみ)によるTwitterの書き込みから判明したもので、「あまりに突然の出来事であり、私と母は現実を受け止める事ができない状況が続いておりました」と、この時期の報告になった理由を記している。

 志垣さんは、最高視聴率21.2%を記録した人気ドラマ「おれは男だ!」(日本テレビ系・71~72年)で、主演の森田健作のライバルを演じて一躍注目を浴び、ドラマ、映画、舞台に数多く出演。シリアスな役どころもこなせば、バラエティーの素養も兼ね備えており、85年から96年まで放送された「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)では、デビル志垣なるキャラで、視聴者の笑いを誘った。

 そんな志垣さんが出演した、忘れられないテレビCMがある。それを評したのが、冒頭の芸能関係者のセリフだ。続けて、

「00年5月に放送された、アース製薬『ちびっこホイホイ』の『小さいけれどパワフル・ハ~イ!美女篇』です。黄色い海パン一丁の志垣さんが、ちびっこホイホイと書かれた、腰あたりに位置する囲みの看板を首から下げ、『ちびっこホイホイ、ちびっこホイホイ』と、浜辺でくつろぐ美女にリズミカルに歩み寄るのです。『ハ~イ!』と高らかに左手を上げるも、美女は無視…といったシュールなものでした。その姿が小島よしおの『はい、おっぱっぴー』みたいだと、今の若者の間で話題になったんです。特徴である太い眉も共通点で」

 時代を先取り(?)していたのである。合掌。

(所ひで/ユーチューブライター)

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