女優の愛希れいかがノーベル賞を2度受賞した科学者マリー・キュリー役で主演を務めるミュージカルマリー・キュリー』が、2023年3月に東京・天王洲 銀河劇場にて、4月に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演されることが決まった。

【写真】愛希れいか、撮り下ろしショット

 本作は、2018年に韓国で初演され、2021年の韓国ミュージカルアワードで大賞をはじめ5冠を総なめにした創作ミュージカル(脚本:チョン・セウン、作曲:チェ・ジョンユン)。主人公は、19世紀ヨーロッパ、まだ科学が男性のものだった時代に、元素ラジウムの発見をするなど女性研究者の道を切り拓き、2度のノーベル賞に輝いたマリー・キュリー。彼女の情熱と苦悩、そして研究者としての強い信念を、Fact(歴史的事実)とFiction(虚構)を織り交ぜ、「ありえたかもしれない」もう一人のマリー・キュリーの物語として描く。

 この『Fact(歴史的事実)×Fiction(虚構)=ファクション・ミュージカル』を、小劇場から大劇場、ストレートプレイ、ミュージカルと多種多様なジャンルの作品を精力的に手掛けている鈴木裕美の演出で、日本初上演する。

 19世紀末マリーは、大学進学のためパリ行きの列車に乗り、そこで出会ったアンヌと希望に胸を躍らせる。そして当時は少なかった女性科学者として、研究者のピエール・キュリーと共に新しい元素ラジウムを発見し、ノーベル賞を受賞する。ところが、ミステリアスな男・ルーベンが経営するラジウム工場では、体調を崩す工員が出てきて…。

 主演は、宝塚歌劇団在団中のトップ娘役在任期間が6年7ヵ月という歴代三番目の長さを誇り、2018年の退団後はミュージカルエリザベート』『泥人魚』『マタ・ハリ』といった舞台作品から、大河ドラマ『青天を衝け』への出演など、目覚ましい活躍をみせる愛希れいか。これまでもエリザベートやマタ・ハリなど数々の気高き女性を演じてきた彼女が、偉大な科学者マリー・キュリーを熱演する。

 ピエール・キュリー役は、近年『レ・ミゼラブル』『エリザベート』など大型ミュージカル作品への出演が続いている上山竜治。アンヌ役は、ミュージカルロミオジュリエット』での鮮烈なデビューを経て、現在に至るまで舞台・映像作品に立て続けに出演している清水くるみ。ルーベン役は、俳優としての活動のみならず、振付やLIVEプロデュースなど多方面で活躍する屋良朝幸。そのほか、能條愛未、宇月颯、清水彩花、石川新太らが出演する。

 本作への出演について、主演の愛希は「またこうして新たな挑戦が出来ることを、とても嬉しく思います。彼女の人生を学び、お役についても、作品についても深めて行くことができるように精一杯努めて参りますので、宜しくお願い致します」とコメントを寄せている。

 ミュージカルマリー・キュリー』は、東京・天王洲 銀河劇場にて2023年3月13~26日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて4月20~23日上演。

※キャストコメント全文は以下の通り。

<愛希れいか、上山竜治、清水くるみ、屋良朝幸 コメント全文>

■愛希れいか(マリー・キュリー役)

またこうして新たな挑戦が出来ることを、とても嬉しく思います。演出家の鈴木裕美さん、キャストの皆様、スタッフの皆様とお稽古をする日々が今からとても待ち遠しいです。

彼女の人生を学び、お役についても、作品についても深めて行くことができるように精一杯努めて参りますので、宜しくお願い致します。

■上山竜治(ピエール・キュリー役)

心から信頼させて頂いているスタッフの皆様、尊敬するキャストの皆さんと、韓国で生まれた素晴らしい作品を、日本初演として一緒に作らせていただくことがとても嬉しく、楽しみです!

ビジュアル撮影では、髭も付けさせていただいたので、鏡に映る自分に「誰!?」と、声が出てしまいましたが、おかげで、実際のピエール・キュリーさんの面影を感じられて、勝手にご縁を感じています。同時に身が引き締まる思いです。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら幸いです。お待ちしております。

■清水くるみ(アンヌ役)

このお話をいただいた時、絶対にやりたい!と思いました。大好きな鈴木裕美さんの演出に、以前から、いつか一緒にお芝居をしてみたいと思っていた、愛希さんとの共演!ミュージカルではあるけれども、お芝居で魅せていくところも多く、この作品で愛希さんとご一緒できることが、今からとってもとっても楽しみです。

そして、裕美さんの現場は、1から一緒に役について、考えて向き合っていくので、また今回もたくさんの色んな刺激や学びの連続なんだろうなとワクワクしています。絶対的信頼のある韓国ミュージカルでもあるので、きっと面白い作品になると思います。是非観にきてください!

■屋良朝幸(ルーベン役)

マリー・キュリーの物語の中に僕自身がどのような形で携わる事ができるのか。新たな挑戦になる事は確かなので、自分に出来る事を探して新たな発見をしながら良いスパイスをこの作品に与えられるようパフォーマンスしていきたいと思います。

ミュージカル『マリー・キュリー』メインカット