ラグジュアリークロスオーバーSUVのレクサスRXがフルモデルチェンジされて話題となっている。11月18日より販売が開始されたが、発表前からレクサスディーラーには問い合わせが殺到しているため、一般販売に加えて、初めてレクサスを購入するユーザーを対象にした抽選販売も行われるという。
時代の先頭を走るラグジュアリークロスオーバーSUV
レクサスRXは1998年に北米市場でデビュー、ラグジュアリークロスオーバーSUVという新たなジャンルを開拓した先駆的モデルとなった。さらに2005年には「RX400h」を発売してラグジュアリー市場におけるハイブリッドSUVのパイオニアにもなった。
なお、1998年に発表された初代と2003年に発表された2代目は、日本では「トヨタ ハリアー」として発売されたが、2009年に発表された3代目からは日本でもレクサス RXとして発売されている。
高級サルーンの乗り心地と快適性を備えた都会的でスタイリッシュなクロスオーバーSUVというRXのコンセプトは、全世界で大ヒット、累計約350万台を販売してきた。そんなレクサスのコアモデルと言うべき人気モデルだから、7年ぶりのニューモデルが注目されるのは当然だ。
新しいアイコン「スピンドルボディ」を採用
そのスタイリングはレクサスのアイコンとなっているスピンドルグリルを、立体の塊で表現した「スピンドルボディ」に進化させる同時に、先代で好評だったナイフのような形状をしたDピラー&フローティングルーフを引き続き盛り込むことで、先進性とRXらしさをアピールしている。
インテリアにも、乗馬の手綱に着想を得たという高度なステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイの制御など、このジャンルのパイオニアらしい試みが盛りこまれているのが興味深い。
レクサスの気合いが感じられる新しいメカニズム
メカニズムも、新世代プラットフォーム「TNGA」をベースにさらにリファインを加えたボディ骨格や、新開発のリアサスペンションや新しいハイブリッドシステム、RXとして初めてのPHEVなど、レクサスの気合いが感じられるものだ。
また、レクサスの原点である「上質な乗り心地と高い静粛性」を追求し、シール性を向上させたウエザーストリップやエンジンフードのツインロック構造、高遮音タイプのフロントガラス、最適に配置された吸音材などを採用。フロントピラーやカウル周りの空気整流なども徹底的に磨き上げられた。
走る楽しさを追求したパフォーマンスモデルの導入
注目モデルとしては、走りの頂点に位置するモデルとして新たに設定された「RX 500h Fスポーツ パフォーマンス」があげられる。リアに高出力モーターを配した「eAxle」により、4輪の駆動力を緻密に制御してグリップ力を最大限に引き出し車両姿勢をコントロールする独自の電動化技術「DIRECT4」を搭載。さらに、より高い取り回し性と高速での安心感を実現すべく大舵角DRSを採用している。
パワートレーンはこのほか、2.5L PHEVとE-Fourを組み合わせた「450h+」、2.4Lターボエンジンと高トルク対応型ダイレクトシフト8ATを搭載した「350」(FFと4WD)がラインナップされる。
安全性能では、世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し普及させていくことが重要という考え方の下、先進の予防安全技術が躊躇なく搭載されている。
■レクサスRXラインナップ
RX350“version L”(FF): 664万円
RX350“version L”(4WD): 705万円
RX350 SPORT(4WD):706万円
RX450h+ “version L”(4WD):871万円
RX500h“F SPORT Performance”(4WD):900万円
■「レクサスRX500h“F SPORT Performance”」 スペック
全長×全幅×全高 4,890×1,920×1,700mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1,310kg
パワートレーン 2.4L直列4気筒DOHCターボ横置
エンジン最高出力 202kW(275ps)/6000rpm
エンジン最大トルク 460Nm(46.9kgm)/2000−3000rpm
モーター最高出力 前64kW(87ps)/後76kW(103ps)
モーター最大トルク 前292Nm(29.8kgm)/後169kW(17.2ps)
システム最高出力 273kW(371ps)
トランスミッション Direct Shift-6AT
駆動方式 4WD
0→100km/h加速 6.2秒
メーカー希望小売価格 ¥90,000,00(税込)
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