2022年、日刊SPA!で反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。恋愛・結婚に関する記事の中から、男女の駆け引きに注目。数々の体験談から選ばれた「恋愛」部門の第9位は、こちら!(集計期間は2022年1月~11月まで。初公開日2022年3月12日 記事は取材時の状況)
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コロナ禍で「寂しい」けれど「出会いがない」男女

 コロナ禍での外出自粛やリモートワークの普及により、リアルでの「出会い」が減っている。飲み会合コンは中止、週に数回の出社ぐらいしか外に出る機会がないという人も少なくないはずだ。

 2021年12月7日株式会社リンクバルが発表した18歳以上の未婚男女1502名(男性924名、女性578名)を対象に行ったアンケート調査によれば、85%の未婚者が「一人の時間が増えて寂しい」などの理由で、コロナ以前にも増してパートナーがほしいと思うと回答。とはいえ、外出が憚られる状況下で91%が「婚活がしづらくなった」と感じているそうだ。

マッチングアプリは奥手なおじさん救世主になるか!?

 そんななかで、出会いの場はネットにあるというデータも。

 未婚男女のマーケティング研究機関『恋愛婚活ラボ』が婚活男女200人(男性100人、女性100人)を対象に行った調査によれば、2021年で最も多かった「出会いの場所・場面」は、男女ともに第1位が「マッチングアプリ」だったという。

 坂本さん(仮名・48歳)は、どこにでもいる独身の中年男性だ。過去に付き合っていた女性はいたものの、現在は出会いに乏しかったと話す。

この年齢になると女性との出会いが圧倒的に減る。もともと異性に対して奥手なうえに、お酒も苦手なので飲み屋にも行かない。なかば諦めている状況でした」

 そんな彼が、マッチングアプリ外国人の女性と付き合うことになったのだとか……。果たして、その顛末とは!?

◆48歳の独身おじさんが“ネットでの出会い”に初挑戦

 坂本さんは職場と家を往復するだけの毎日だった。たまに出かけても友人と食事をする程度。時間があるときは、趣味の旅行に費やしていた。そんな坂本さんに転機が訪れる。

「昨年秋に好きなYouTube番組が生配信をやっていたんですよ。その演者の人がマッチングアプリをすすめていたんです。私は“出会い系”みたいなものに抵抗があって一度もやったことがなかったのですが、試しに登録してみたんです」

 読者のなかには、“出会い系”に対して“割り切り”などのネガティブイメージを抱く人もいるはずだが、坂本さんはピュアな気持ちで始めた。プロフィール文も嘘偽りのないように書いた。

外国人の女性がいいと思って、ぜんぶ英語で書きました。サイト上のマッチングで有利になるとかで、課金しまくりましたね」

マッチングした相手は38歳のバツイチ外国人

 その数日後、一人の外国人女性から連絡があった。少し警戒したが、メールのやりとりをするうちに打ち解けたと話す。

「相手は38歳のバツイチで、アジアのA国出身。すでに帰化して東京の会社で働いていました。私とは日本語と英語で会話して、とくに不自由は感じませんでした」

 メールでのやりとりがしばらく続き、手応えを感じた坂本さんは、彼女が映っている写真をたくさん送ってもらった。「見た目が綺麗でタイプだった」と嬉しそうに言う。そして、どんどん親密になり、Zoomで顔を合わせて話すようになった。

 一方、彼女は坂本さんのどこが気に入ったのだろうか?

「私は世界を120ヵ国ぐらい旅しているのですが、どうもそれに興味を引かれたみたいで。多くの国を訪れて、初めて得をした気分でした」

 お互いの仕事の都合でなかなか会う機会がなかったが、ついに初デートを迎えた。

レンタカーを借りて湾岸をドライブしましたが、とても楽しかったですね。久しぶりのデートで青春に戻ったようです」

◆結婚には抵抗がある

 初デートでお互いが気に入ったようで、正式に付き合うことになった。奥手な坂本さんにとっては勇気がいることだったと思うが、見事に交際まで発展させた。

 坂本さんにとって、彼女ができるのは、じつに約10年ぶり。交際をスタートさせてから現在まで、週に2回は会っているという。

 帰化しているとはいえ、相手は海外で育っている。文化の違いなどを含めて、なにか困ったことはないのだろうか。

「いえ、特に彼女が外国出身でも問題ありません。ただ、困ったことがひとつありまして……。私はもともと性欲が弱いのですが、彼女は“性欲の塊”みたいな感じで大変です(笑)

 そんな彼女と知り合って半年近くになるが、坂本さんはこれからどうするつもりなのか。

「結婚する可能性は……どうですかね。私はずっと独身だったので、身を固めることに抵抗感があって。ただ、相手は結婚したがっているようなので、もう少し様子を見てから決断しますよ。とにかく今は幸せです」

<取材・文/今永ショウ

―[2022年トップ10「恋愛」部門]―


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