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 ゴールデン・レトリバーは、フレンドリーで温和な性格で、聡明で探求心があり、俊敏な行動と強い忠誠心を持っていることでも知られている。

 アメリカのテキサス州にある消防署には、ゴールデン・レトリバーをセラピー犬として、地域住民の火災安全指導の時に活躍してもらっている。

 ところがこの犬は、教えていないのに、緊急事態に見事に対応してくれた。

 ビルに閉じ込められてしまった消防士である飼い主を救い出してくれたのだ。

【画像】 消防署でセラピー犬として活躍するコーダ

 アメリカ・テキサス州ジョージタウン消防署には、コーダというゴールデン・レトリバー(メス 5歳)が所属している。

 その役目はセラピー犬だ。火災安全指導の時などに同行して、地域住民のために奉仕活動を行っている。

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 飼い主で消防士のジョナサンギリアムさんと一緒に、子供や大人に火災安全についての教育を促す場にも参加しているコーダは、普段ほとんど緊急事態に直面することがない。

 だが、その緊急事態が起こった時、コーダはちゃんと役割を果たすことができた。

ビルに閉じ込められた飼い主を救出

 11月10日ギリアムさんはイベントの後片付けをするため消防署のビルの外に出た。その瞬間、ドアが後ろで閉まってしまった。

 キーカードを使ってドアのロックを解除しようとしたが、うまくいかない。

最初は、自分が持っているキーカードが機能していないと思いました。とにかく、中に入らなければならないので、どうしたらいいのかを考えました。(ギリアムさん)

 誰かが助けに来てくれることを期待して、ギリアムさんは建物内にある 911 派遣センターに電話した。

 助けを待っている間、ガラス張りのドアの中を覗き込んだギリアムさんは、目の前にコーダがいることに気付いた。

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 コーダアイコンタクトを取ると、コーダは尻尾を振った。その時、ギリアムさんは新しいアプローチを思いついた。

コーダにドアを開けることができるだろうか」と思いながら、私はガラスのドアをノックしました。コーダは、私の姿を認めて喜び、その後ロックされたドアのバーに飛びついて、前脚をかけて開けたのです。

 そんな状況にコーダが置かれたのは初めてだったし、教えたこともない。だが、見事に緊急事態に対応できたことにギリアムさんは感心した。

 おかげで中に入ることができたギリアムさんは、自身のキーカードが破損しているのではなく、建物のキーレスエントリーシステムがダウンしていることに気付いた。

 初の緊急事態に見事役立ってくれたコーダは、ビルに入ることができたギリアムさんに撫でられ感謝を伝えられると、大きく尻尾を振って応えた。

 その夜以来、コーダはいつも通りセラピー犬としての任務に戻っているが、緊急事態には大いに役立つ聡明さを持ち合わせていることが判明し、仲間の消防士からも賞賛の言葉が寄せられているということだ。

References:Professional Good Girl Responds To Emergency With The Perfect Plan/ written by Scarlet / edited by / parumo

 
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セラピー犬として消防署で働くゴールデン・レトリバーが、緊急事態にも見事に対応