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ゴルフ電動化で「ID.Golf」誕生か

電動化に伴い、車名が消滅するのではないかという懸念もあったフォルクスワーゲン・ゴルフだが、少なくとも次世代の9代目までは継続される見込みである。

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フォルクスワーゲンのブランドCEO、トーマス・シェーファーは、ゴルフの車名を廃止するのではなく、EVの「IDシリーズ」の一部になる可能性があると述べた。現行の8代目フは、2027年から2028年頃に引退する予定だ。

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電動化とID.3の登場により、ゴルフの未来に疑問の声が上がっている。

ID.3やID.4など、同社のEVモデルには「ID」に数字の組み合わせが与えられるが、ミニバンのID.Buzzのような例外もある。このネーミングは、欧州のユーザーを中心に広く認知されているという。シェーファーCEOは先月開催のロサンゼルス・オートショーで、AUTOCARに対し次のように述べた。

「VW(フォルクスワーゲン)とIDにはつながりがあり、(IDを)取り消す必要はありません。ゴルフとGTIという象徴的なブランド名を手放してしまうのはおかしい。IDにはこだわりますが、象徴的なモデルには名前を与えます」

彼は、ID.Buzzを例に挙げ、IDシリーズには必ずしも数字が与えられるわけではないとした。そのため、EVの9代目ゴルフは「IDゴルフ(ID.Golf)」になるかもしれないという。

さらに、シェーファーCEOは「ゴルフの名前は絶対に手放さない」と強調している。

現行モデルのゴルフは、欧州で販売されているID.3と車体寸法が近く、電動化すればポジションが重複する可能性がある。これについてシェーファーCEOは、両モデルは寸法もポジションも別のクルマとして考えていることを明らかにした。「ID.3は決してゴルフの後継車ではなく、むしろゴルフ・プラスです」

電動化する9代目ゴルフは、ID.3と今後導入される小型EVのID.2との中間に位置づけられることになりそうだ。


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