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 ”昭和の怪物”が今シーズンのエンゼルス大谷翔平について言及した。

 12月6日MLBはファン投票などで選出される「オールMLB」を発表。エンゼルス大谷翔平は、自身では2年連続となる先発投手指名打者の2部門で選出された。

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 今季の大谷は、投手として15勝9敗、防御率2・23、219奪三振。打者としては、打率・273、34本塁打、95打点、出塁率356長打率・519、OPS・875の成績をマークした。チームのプレーオフ進出は実現しなかったが、今季の大谷も驚異的な活躍で、世界中の野球ファンを沸かせた。

 元巨人のエースで”昭和の怪物”と呼ばれた江川卓氏が、中日のエースとして活躍した川上憲伸氏のYouTubeチャンネル「川上憲伸のカットボールチャンネル」に出演し、大谷について言及した。

 江川氏は、今季の大谷の活躍ぶりについて聞かれると、「今シーズン初めて規定投球回の162イニングと規定打席を超えて、ようやく彼の頭の中ではスタートラインに立てたんじゃないかなと思っています」と、自らの見解を語った。今季の大谷は、史上初となる規定投球回と規定打席の「W規定」を達成するなど、二刀流として前人未到の成績を残した。しかし、江川氏は”大谷伝説”の始まりに過ぎないと話す。

「投手でも打者でもどちらでもいいですが、何かタイトルを一つでも獲ると、大谷翔平という名前が何十年先になっても残る。彼は来年以降、それを目指しているんじゃないかなと思います」と、大谷の次なる目標を推測した。また、江川氏は、「今後は(最多勝ホームラン王を同時に獲る年が)あってもいいと思いますけどね」と、またしても前人未到の記録を達成することに、大きな期待を寄せた。

 動画内では、江川氏が”投手・大谷”に提言する場面も。今季の大谷はシーズン中、肘を少し下げてスライダーを多投し、相手打者を打ち取る時期があった。それについては、「僕は反対です。確かにスライダーは肘を下げたら曲がりますけど、身体にはあまりよくない」と、江川氏は指摘した。

 今季も投打で前人未到の成績を残し、世界中の野球ファンを驚かせた大谷翔平。来季も新しい”大谷伝説”が生まれるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

昭和の怪物・江川卓氏が期待する前人未踏の”大谷伝説”とは?一方で「それは絶対反対です」と提言も