誕生日・ケーキ・手作りHomemade carrot cake with candles

重い病気を患っており、残された時間はわずか数週。そう診断された女の子のために地域の人たちが一丸となって動きだしたことを、『USA TODAY』などアメリカのメディアが伝えている。


■女児の体調に異変

アメリカ・ウィスコンシン州で暮らすディレイニー・クリングスちゃん(4)が、少し前に耳の感染症を起こし調子を崩した。それは短期間で改善したが、ディレイニーちゃんはバランス感覚を失い始め、フラつくことが増えていった。

その様子を見た母親が念のため病院に連れて行ったところ、医師は脳腫瘍ができていると診断。詳しく検査したが「すでに末期」と言われ、「余命は6週間ほど」「3ヶ月生きられたら奇跡だと思う」と告げられた。


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■行動を起こした人々

今月中に、ディレイニーちゃんは5歳の誕生日を迎える。だが6歳まで生きられる可能性はほぼゼロ。これが最後の誕生日になると知った人たちは、誕生日カードや写真を送ってディレイニーちゃんを励まし、募金活動にも積極的に協力している。

また地域住民も立ち上がり、誕生日を盛大に祝ってあげようと決心。警察や消防当局も協力することを決め、一丸となって準備を開始した。


■素晴らしい日にするために…

当日は約150台ものヴィンテージカーなどがパレードに参加し、誕生日を盛り上げる予定とのこと。また地元の劇団員たちはディレイニーちゃんが映画『アナと雪の女王』の大ファンだと知り、やはり協力することを決定。人気キャラクターを演じて喜ばせるため、着々と準備を進めているそうだ。

また誕生日の目玉となるお祝いのケーキも特注済みで、美味しい料理や飲み物もたっぷり準備して盛大に祝う計画を立てているという。


■人々の強い願い

現在は、脳腫瘍のせいで左半身がうまく動かせないディレイニーちゃん。誕生日のお祝いイベントは今月16日に迫っているが、それに出席できるかどうかも実際には分からない状態だという。

またディレイニーちゃんは何度か手術を受けたこともあって弱っているが、冗談が好きで今も医師を笑わせることもあるそうだ。明るく前向きなディレイニーちゃんが最高の誕生日、そして素敵なクリスマスを迎えることができるよう、多くの人たちが願っている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

余命わずかな女児のため地域住民が団結 「楽しい誕生日にしてあげたい」と準備