クラシック界を彩る話題のひとつと言えば「メモリアル作曲家」だ。

今年2022年は、生誕150年のスクリャービン&レイフ・ヴォーン=ウィリアムスに、生誕200年のセザール・フランクあたりが「メモリアル作曲家」としてクローズアップされたわけだが、話題性としてはやや物足りない感があったことは否めない。番外的に注目されたのが、生誕90年&没後40年を迎えたカナダのピアニスト、グレン・グールドだ。メモリアルイヤーを祝う記念イベントや記念商品の数々からは、今だ衰えを知らないグールド人気の凄さを改めて認識する。

というわけで、気になるのが2023年のメモリアル作曲家だ。来年メモリアルイヤーを迎える作曲家は、生誕200年のラロと、生誕100年のリゲティ。そして生誕150年のラフマニノフあたりが対象となる。中でもラフマニノフの人気は高く、来年の主役候補ナンバー1の呼び声が高いだけに要チェックの作曲家と言えそうだ。その人気ぶりを裏付けるように、新年早々、ラフマニノフ生誕150年を祝う記念公演が開催される。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第183回 祝・ラフマニノフ生誕150周年企画第1弾! パガニーニの主題による狂詩曲」

と題されたこの公演に登場するのは、第12回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門の優勝者、上原彩子だ。コンクールで演奏したラフマニノフの名曲「パガニーニの主題による狂詩曲」の再現に興味津々。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第183
祝・ラフマニノフ生誕150周年企画第1弾!「パガニーニの主題による狂詩曲」
2023年1月29日(日) 14時開演
ミューザ川崎シンフォニーホール

揮:大友直人(東京交響楽団 名誉客演指揮者)
ピアノ:上原彩子

曲目
ラフマニノフパガニーニの主題による狂詩曲 op. 43
エルガー交響曲第2番 変ホ長調 op. 63

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2131267&rlsCd=001

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第183回