冬コーデの核となるアウター。寒さや雨風といった外部環境からどれだけ体を守ってくれるのかといった機能別や、ダウンジャケットやステンカラーコートなどの種類別で区分けし、自分にぴったりな一枚を見つけようとする人は多いだろう。それらももちろん大切だが、ひとつ提案したいのが国別という視点だ。
製品の特徴はブランドごとに表れてくるものだが、もっと大きな背景に国の歴史や風土、慣習が存在しているケースは少なくない。国別という視点を実践してみることで、アウターに対する関心や考えも深まるはずだ。
今回はイギリスを代表する3ブランドの“あったかい”優秀コートをご紹介!
「ラベンハム」サステナブルな視点が生きたパッチワークデザイン
廃棄物を減らすため、コレクションにある様々なキルトパターンをパッチワークしたカプセルコレクションの一着。通常の「デンハム」とは違ってサイズがやや大きく、かつドロップショルダーでゆったり着用できる。
「バブアー」英国クラシックを象徴するハンティングコート
背中側に大きなゲームポケットを備えるなど、狩猟用として作られたクラシカルなコート。ワックスコットン生地を使用し、撥水性や防寒性に優れる。ミドル丈のラグランスリーブ仕様で、オンオフどちらでも使いやすい。
「グローバーオール」長い歴史を持つダッフルコートの原点
耐久性のある木製のトグルやロープ留めなど伝統的なディテールを踏襲しつつ、現代的なシルエットを採用したイギリス製のダッフルコート。固定されたショルダーケープはコートを補強しつつ、快適な暖かさをも提供する。
フードの口周りにスナップボタンが付属。海水が入ったり風にあおられたりするのを抑制するために開発された。
プラスチックで代用するモデルも多いところ、今作は昔ながらの木製トグルを継続。手触りも温かで心地よい。
内側にレッグストラップを配置。足を通すことで海風にあおられないようにする、伝統的なディテールのひとつだ。
取材・文/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小孫一希
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