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今回は、40〜50代女性に多い、更年期障害についてご紹介します。

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多くの女性は、45〜55歳の間、女性ホルモン量が不規則にアップダウンしながら低下していきます。

それまでは、エストラジオールと呼ばれる女性ホルモンの一種が大体100pg/mlあったのが、10〜20pg/mlになります。このくらいまであれば女性は長生き出来るのですが、これが測定限界値以下になると、様々なトラブルを引き起こしてしまいます。

この数値を保つためには、医学的な治療などはありますが、今回はまず毎日意識出来るメンタルケアについてご紹介します。

まずは体力面について、自分の体力が、20代後半〜30代前半の半分くらいしかないことを自覚することが大切です。

45〜55歳も決して若くないわけではないですが、単純作業や肉体労働が行える体力が半分になってしまいます。

一方で、仕事や家事の経験年数は増えています。

作業は量より質を心がけることが重要です。

具体的には、質は落ちないように担保しながら、周りにバレない程度に「適当にサボる」ことも大切です。

これを出来る方は、あまり更年期障害で悩まない事が多いです。

また、子育てや介護など、精神的ストレスがある人ほど更年期の自律神経失調症状が強く出る傾向があります。

周りの評判などをあまり気にせずに、自分の好きな順番で仕事をすることが大切です。

その際、何からしていいのかわからないと言う方は、ToDoリストを作成し、可視化することをオススメします。

その場合の活用法もお伝えします。リストを作ることで優先順位を確認した上で、今日やらなければいけない事だけを行う。何より大事なことは、「明日やればいいことは明日に回す」ことです。

そのように割り切ってやっている方のほうが、更年期障害があまり重くならないかと思います。この世代の方々は育児、介護など様々な問題が同時にふりかかかってくる時期にもあたります。あれも、これもと思いすぎず、周囲の助けも借りつつ、なるべく精神的な負担を減らすように心がけて頂ければと思います。

ここまで、更年期障害を上手く乗り切るためのメンタルケアについてご紹介しました。

次回は、生活習慣で意識すべきことについてご紹介します。

[文:女性医療クリニックLUNA]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

辛い更年期障害の乗り切りかた!「適当にさぼる」が大事なワケ