国際プロサッカー選手会(FIFPro)は13日、イランで死刑執行の危機に直面しているイーラーンジャヴァーンのDFアミル・ナスル・アザダニに対する処罰の即時撤回を求める声明を発表した。

イランでは、9月に首都テヘランヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を適切に着用していないとの理由から治安当局に拘束されたマサ・アミニさんが、その後に死亡した事件をきっかけに、約3か月にわたり各地で激しい反政府デモが続いている。

イランIran Wire』によれば、アザダニは111月17日に行われた女性権利と基本的自由のためのデモ活動に参加。そこで治安当局に逮捕されたとのこと。また、同選手の親族によれば、逮捕の数日後に治安部隊から連絡があり、「逮捕のニュースを公表すれば、最も厳しい判決を下す」と脅迫されたという。

この報告を受けたFIFProは13日に公式ツイッターで、「FIFProはイランでデモに参加した、プロサッカー選手のアミル・ナスル・アザダニが死刑執行の危機に直面しているという報道に衝撃を受け、心を痛めている。我々はアミルと連帯し、彼の処分撤回を呼びかけます」との声明を発表した。

なお、イランでは12日にヒジャブをめぐる抗議デモ参加者としては2人目となる死刑囚の死刑を執行しており、欧米をはじめとする国際社会から非難が殺到している。

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