ヴィクトリアズ・シークレットが、カシミヤの使用を禁止した。

モンゴルや中国に生息するヤギの原毛から作られるカシミヤ。同ブランドは、このカシミヤを使ったアイテムの販売をしないことを発表した。最近はコロンビア・スポーツウェアなど他ブランドも同様の決定をし、PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が称賛を送っていた。

ヴィクトリアズ・シークレットのトレイシー・ライマン副社長はこう話している。

「ヴィクトリアズ・シークレットの決定は毛を刈られる苦難から免れることとなる、数えきれないほどの優しきヤギの勝利と言えます。PETAはヤギが自分たちの毛を保つことができ、動物らが苦しまずに済むヴィーガン生地を皆さんが選択することを求めています」

多くのスキャンダルを通してブランドイメージの変更を図ってきた同ブランド、今回は2018年のプロダクトラインからモヘア、カシミア、シルクの使用を1年以内に中止すると誓約したASOSに倣うかたちとなった。ASOSはこう説明している。

ASOSは、動物がファッションやコスメティックスの名のもと苦痛を受けることは許されないと固く信じています。ASOSは動物福祉の基準とレザーサプライチェーンの透明性に関する現在の研究、開発、実現をサポートするため専門家らと協力し合っていくことを誓います」

このASOSの決定について、PETAのイギリス議長エリザアレン氏はこう称賛していた。

「グローバルなオンライン販売のプラットフォームが、ファッションのために動物を飼育し殺害することに対する認識の変化を反映しています。消費者がデザイナーと販売者に、動物を苦しまずに作った美しい服やアクセサリーを要求することで。この業界は変わっていくのです」