Blackmagic Designによると、イリノイ州シカゴ郊外にあるLake Forest High Schoolでは、スポーツ行事の中継にHyperDeck Shuttle HDレコーダー/プレーヤーを使用しているという。

同校のメディアインストラクターであるスティーブン・ダグラス氏は、バスケットボールやバレーボールなどのスポーツ行事、舞台での演技や演奏のライブ配信を担当している。制作は、カメラ、アナウンサー、テクニカルディレクター、支援スタッフを含め、学生のみで行われており、教師は顧問としてのみ参加している。

同校のシステムはBlackmagic Designのカメラおよび機器で構成されており、複数のBlackmagic Pocket Cinema Camera 4KデジタルフィルムカメラおよびBlackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2デジタルフィルムカメラを用いて、最大8台のカメラによるライブプロダクションを行っている。学生のテクニカルディレクターは、切り替えにATEM Mini Extreme ISOライブプロダクションスイッチャー、再生にHyperDeck Shuttle HDを使用。番組はライブ配信されており、ハイライトは即座にSNSに投稿される。

セットアップには多数の機材が使用されているが、同氏は予算内で制作価値を上げる方法を常に探しているという。

ダグラス氏:NABでHyperDeck Shuttle HDを見て以来、瞬間リプレイにいかに使えるかを考えていました。
ほとんどのシステムは金額が高額すぎるのですが、HyperDeck Shuttle HDがリリースされ、問題を解決してくれました。

HyperDeck放送デッキでは、SDカード、UHS-IIカード、USB-C外付けディスクに収録・再生できるが、HyperDeck Shuttle HDは卓上機器として設計されており、大型のサーチダイヤルにより、フッテージをすばやく簡単にスクロールできる。

HyperDeck Shuttle HDをATEM Mini Extreme ISOに接続すると、プログラム出力信号が送信される。HyperDeck Shuttle HDに接続した別のモニターを使用することで、リプレイするためにフッテージをすばやくスクロールでき、また必要に応じて、そのフッテージをATEM Mini Extreme ISOに送り返すことができる。

ダグラス氏:プログラムフィードをリプレイできることで、アナウンサーたちと視聴者に対して新しいツールが使用できるようになっただけでなく、制作全体における説明責任を果たせるようになりました。

最初にバレーボールでテストしました。バレーボールでは1分間のタイムアウトがあり、その間コーチが選手に指示をしている様子だけでなく、視聴者を引き付けるコンテンツで埋める必要があります。HyperDeck Shuttle HDでリプレイを放送することで、このような場面で視聴者が興味を持ち続ける映像を配信でき、試合が止まっている間にアナウンサーがハイライトを伝えることができます。

HyperDeck Shuttle HDを使用することで、番組に複雑さが増し、学生アナウンサーやスタッフの腕が試される。

ダグラス氏:タイムアウトは、高校でのライブプロダクションの流れを止める非常に大きな難関です。学生がミスをするのは通常このタイムアウトの際です。例えば、個人的なコメントを言い過ぎてしまったりします。このようなシンプルなリプレイシステムを使うことで、そういった問題を解決し、制作価値をはるかに高めることができます。

しかし、まだ練習を繰り返す必要があります。学生は経験が少ないので、試合の配信は難しく、中継で話す内容について心配しています。そういったことから、再生を追加することは学生たちにとって新たな難関ではあります。しかし、このような多くの人の関心を引く行事でHyperDeck Shuttle HDを使用することで、はるかに興味深い映像を視聴者に提供できることを誰もが認識しています。

Blackmagic Design導入事例:高校でのスポーツ中継の場合