森のシティ自治会(所在:千葉県船橋市)、千葉県船橋市野村不動産株式会社は、「ふなばし森のシティ」におけるまちづくりに関して、2022年12月14日フランス政府 住宅・持続的居住省が推進する『エコカルティエ認証(Label EcoQuartier 環境配慮型地区認証、以下「本認証」)』の最終段階であるステップ4を、フランス国外において世界で初めて取得しました。


 今回の取得にあたり、野村不動産船橋市との連携のもと開発を行った「ふなばし森のシティ」において、森のシティ自治会等をはじめとする住民による、包括的なコミュニティを目指した継続的な取組が評価されました。また、「ふなばし森のシティ」でのまちづくりでの経験を踏まえ、野村不動産船橋市が、他の地域・不動産開発においても、住民自らが主体的に関わる持続可能なまちづくりを推進していることを評価されました。

◆エコカルティエ認証とは
 
本認証は持続可能なまちづくりによって質の高い暮らしを実現することを目的に、模範的な事業に対してフランス政府住宅・持続的居住省が認証するものです。本認証は4段階で審査され、フランス国内では500を超えるプロジェクトがエントリーしています。その内、ステップ1、2の段階に計440プロジェクトあり、ステップ3には78プロジェクト、ステップ4には16プロジェクトが進んでいます。「ふなばし森のシティ」は、2016年にステップ3を、本年はステップ4を取得いたしました。
◆「ふなばし森のシティ」とは
 
「ふなばし森のシティ」は千葉県船橋市北本町一丁目において野村不動産と三菱商事の2社が取り組んできた環境配慮型の街づくりです。この街では、先進の環境技術や情報通信技術を導入して低炭素型都市基盤を構築すると同時に、風の流れや緑といった住まいに関する知恵や工夫を取り入れています。またコミュニティの組成・育成を通じてシビックプライドの醸成を図りながら、自然と技術のつながりによって環境負荷を軽減し、人と人とがつながり助け合いながら街が育まれていく「未来のふるさと」を目指したプロジェクトです。
<参考:「ふなばし森のシティ」>
◆エコカルティエ憲章と審査について
 
エコカルティエ憲章は、4つのテーマごとに5つの目標(20の目標)から構成されており、目標ごとに対象地区における計画や取組み内容が定められます。認証には、ステップ1から最終段階のステップ4まであり、持続可能なまちづくりによって質の高い暮らしを実現する模範的な事業に対してフランス政府住宅・持続的居住省が認証するものです。

<エコカルティエ憲章に基づく20の目標>
<エコカルティエ認証 認証ステップ>
◆本認証取得にあたって評価された点
◆森のシティにおける街づくり
 船橋市との連携のもと、事業主の働きかけによって2013年2月に設立された「森のシティ街づくり協議会」には住民および地域の企業も加入し、よりよい街への話し合いが行われました。また2015年には「森のシティ自治会」として船橋市に登録されました。事業主は2017年まで森のシティ自治会の活動支援を行いました。
<森のシティ自治会による活動>
 
事業主による運営支援が終了した2017年以降も住民による自治会の活動は継続されています。自治会では、住民と地域の企業との交流を深め、街への愛着を醸成することを目的に、自治会の「イベントワーキンググループ」がマンションの管理組合と連携して季節のイベントが実施され、また住民によるシニア世代の方を対象とした「シニアクラブ」でも活動が行われています。
 また、住み良い街にするための活動として「あんしんあんぜんワーキンググループ」や「クリーングリーンワーキンググループ」が主体となり、交通安全・防犯活動、防災活動や清掃活動などが継続して行われています。

船橋市による取組>
 「ふなばし森のシティ」での学びを活かして、豊かな環境を未来につなげるため、市民・事業者・行政等が連携しながら生活環境や地域経済、環境と気候に関連した事業を他の地域でも実施し、「持続可能な都市」を目指しています。また、プロジェクトの構想段階からエコカルティエ憲章の理念を多く取り入れるよう検討した市有地の大規模事業として、現在、南船橋駅南口地区の新たな街づくりを進めています。

野村不動産による取組>
 「ふなばし森のシティ」における街づくりを経て、住まう人が街に愛着や誇りを感じ、街づくりを通じて住民同士が繋がり、地域と共生しながら発展する「持続可能な街づくり」を目指して、2018年に新・街づくり構想「BE UNITED構想」を掲げました。また、同構想を実現する活動として「Be ACTO」を推進しています。
 横浜市日吉や江東区亀戸では、入居が始まる前からの地域活動に参画、地域に開かれたコミュニティづくりを進めています。また、港区芝浦におけるオフィス・ホテル・商業施設・住宅を含む大規模複合開発事業「芝浦プロジェクト(※1)」をはじめとして、地域・行政と連携しながらの街づくりを推進しています。

◆「ふなばし森のシティ」に関するプレスリリース
船橋市フランス政府が認証するエコカルティエ認証ステップ4を取得」(2022年12月15日)
 https://www.city.funabashi.lg.jp/machi/keikan/008/p049601.html
野村不動産 「エコカルティエ認証(環境配慮型地区認証)を取得」(2016年12月9日)
 https://www.nomura-re-hd.co.jp/cfiles/news/n2016120901202.pdf
▼在日フランス大使館 「エコカルティエ(環境配慮型地区)認証を授与」(2016年12月9日)
 https://jp.ambafrance.org/article10863
野村不動産 「大規模マンションにおける日本最大級の省エネルギー実証」(2014年1月17日)
 http://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2014011700774.pdf
野村不動産 「「ワールドスマートシティ・アワード」プロジェクト部門賞を受賞」(2013年12月13日)
 http://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2013121300765.pdf
野村不動産 「環境配慮型街づくり「スマートシェア・タウン構想」の本格始動」(2012年3月23日)
 https://www.nomura-re-hd.co.jp/cfiles/news/o2012032300176.pdf

◆事業概要

(※1) 芝浦プロジェクト 参考リリース
▼「芝浦プロジェクト」都心で空・海・緑を感じる新たな働き方「TOKYO WORKation」を提案
 https://www.nomura-re-hd.co.jp/cfiles/news/n2022052302034.pdf

(※2) 山手のまちづくりについて
工場跡地等の土地利用転換が進む可能性のある船橋市山手地区を良好なまちにしていくために、まちの将来ビジョンとその実現に向けた公民の役割についてとりまとめたもの。

◆ふなばし森のシティ

配信元企業:野村不動産ホールディングス株式会社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ