公益財団法人東京二期会は、二期会創立70周年記念公演としてリヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ『平和の日』を2023年4月8日(土)と9日(日)の2日間、Bunkamuraオーチャードホールにて日本で初めて上演いたします。これに向けて、チケットの一般発売を2022年12月17日(土)より開始いたします。
 世界的にも上演されることの希少な演目だけに、今回を逃せば二度と聴けないかもしれない「幻の傑作」をお届けいたします。

※画像は、前回〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉公演プッチーニ『エドガール』より
  • 東京二期会がBunkamuraとともに贈る、『平和の日』日本初演!
 Bunkamuraとの共同主催により、映像と照明を駆使したセミ・ステージ形式で、楽曲そのものの魅力が堪能できるとご好評をいただいている〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ 〉。『ノルマ』『エロディアード』『サムソンとデリラ』『エドガール』に続くシリーズ5作目として、今回はリヒャルト・シュトラウスの『平和の日』を日本初演いたします。
 東京二期会は、1952年の創立から今年70周年を迎えました。その長い歴史の中で、ドイツの大作曲家リヒャルト・シュトラウスの『サロメ』『ばらの騎士』『ナクソス島のアリアドネ』などを重ねて上演するほか、『エジプトヘレナ』『ダフネ』『ダナエの愛』を日本初演してきました。そして今回、世界的にみても上演されることが貴重な『平和の日』を紹介いたします。全1幕、上演時間約75分でありながら、豪華なオーケストレーションで、シュトラウス後期の豊饒な音楽が凝縮された作品です。フル編成の生のオペラの音楽を、S席10,000円でお楽しみいただける〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉は、オペラ・ファン、オーケストラ・ファンはもちろん、オペラ初心者の方にもお試しいただきやすいシリーズとなっています。
(c)Jean-Baptiste Millot
 指揮は、ドイツオペラスペシャリストとして世界的な賞賛を受けている準・メルクルです。ロイヤルオペラ・ハウス、ウィーン国立歌劇場バイエルン国立歌劇場、ゼンパーオーパー・ドレスデンサンフランシスコ歌劇場等、その活躍は枚挙に暇のない世界的名匠ですが、ミュンヘンで生まれドイツ人の父と日本人の母を持つマエストロは日本への愛も深く、国内でも数多の演奏会でファンを魅了しています。東京二期会は『イドメネオ』『ダナエの愛』『ローエングリン』に続いての招聘を果たします。
 『平和の日』は、17世紀の欧州で起こったドイツ三十年戦争終結のまさにその日を舞台にした物語です。1936年に作曲され、38年にミュンヘンで世界初演されました。平和への祈りと希望が込められた本作品のフィナーレでは、長い戦争が終わり、平和が訪れた日の民衆の喜びが力強く表現され、観る者の心を揺さぶります。
しかし、初演翌年には第二次世界大戦が勃発し、人類は未曾有の大惨禍を経験することとなります。その後、このオペラもほとんど上演の機会に恵まれず今日に至りました。
 シュトラウスの音楽をこよなく愛し、日本を愛するマエストロが指揮する『平和の日』日本初演。今、あらためて「平和への讃歌」を奏でます。

今回、日本初演となる『平和の日』はダブルキャストにより2日間にて上演いたします。主役となる、包囲された街の司令官を務めるのは、清水勇磨と小森輝彦。清水勇磨は、『ばらの騎士』ファーニナル、『タンホイザー』ヴォルフラム、『パルジファル』アムフォルタスなどドイツオペラでも大役を果たしてきた充実のバリトン。日本人初のドイツ宮廷歌手・小森輝彦はドイツオペラの王道といえるキャリアを誇り、東京二期会でも『ダナエの愛』ユピテル、『ローエングリン』テルラムント、『フィデリオ』ドン・フェルナンドなどを好演してきました。その妻・マリアには若きソプラノの逸材が揃って登場。中村真紀は2018年に『ローエングリン』オルトルートで二期会デビューを飾り、『タンホイザー』エリーザベトのカヴァーキャストを務めた後、今回の主役の座を獲得。渡邉仁美は『アルチーナ』アルチーナで二期会デビュー後、『サロメ』題名役のカヴァーを経て、2022年2月『影のない女』皇后役に抜擢されるも、コロナ禍において公演が中止。今回満を持しての主演となります。

配信元企業:公益財団法人東京二期会

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