世界的指揮者・西本智実氏がバチカンと日本100年プロジェクトアンバサダーとして指揮を振る「響け!平和の鐘 プレミアムコンサート」が2023年1月25日(水)に長崎市の浦上天主堂で開催される。

【画像】「バチカンと日本100年プロジェクト」アンバサダー、日本を代表する指揮者・西本智実氏

■天正遣欧少年使節が豊臣秀吉に聞かせたと記録に残る楽曲演奏会を浦上天主堂にて再現

天正19年(1591年)3月3日平安京大内裏跡地に建てた聚楽第(じゅらくてい)にて、ヨーロッパから帰国した天正遣欧少年使節が豊臣秀吉や諸大名を前に西洋楽器を演奏し歌を披露したことが、ルイス・フロイスによる「1591年、92年度 日本年報」に記録されている。今回のコンサートでは、この演奏会を浦上天主堂にて再現する。また、長崎の生月島に「オラショ」として伝えられてきた、日本文化とキリシタン文化の融合の証であるグレゴリオ聖歌、その原曲「O gloriosa Domina」の賛歌も披露する。

■「バチカンと日本100年プロジェクト」アンバサダー、日本を代表する指揮者・西本智実

西本氏は2013年にアジアで初めてバチカン国際音楽祭に招聘されて以来、サン・ピエトロ大聖堂で毎年コンサートを行ってきた。2014年にFondazione pro Musica e Arte Sacraより名誉賞を授与。また2015年(原爆投下70年)にはローマ教皇からの書簡を広島に届けるなど、世界平和に貢献する文化交流を行っている。

世界各国を代表するオーケストラ・名門国立歌劇場・国際音楽祭で指揮をとりながら、舞台演出家としての活躍もまた有名である。今回のコンサートでは日本とバチカンの架け橋として、どんな演奏を聴かせてくれるだろうか。

2023年1月25日(水)

開場:17時30分

開演:18時30分

終演:19時30分

■出演

指揮:西本智実

演奏:イルミナートバロックアンサンブル

ソプラノ 周防彩子

イルミナート合唱団

長崎少年少女合唱団

■曲目

オラショ原曲 グレゴリオ聖歌より「O gloriosa Domina」

ジョスカン・デ・プレ作曲「はかりしれぬ悲しさ」

レスピーギ作曲「リュートのための古風な舞曲とアリア」より 第3組曲

パッヘルベル作曲「カノン

ヘンデル作曲 オラトリオメサイヤ」より〈ハレルヤコーラス

サン・ピエトロ大聖堂から届けられる平和の鐘 その祈りは長崎で美しく高らかに共鳴する