2022年は、伝説のピアニスト、グレン・グールドの生誕90年&没後40年が大きな話題となり、彼の代名詞的な名曲J.S.バッハの『ゴルトベルク変奏曲』が再び脚光を浴びたことが記憶に新しい。そして2023年にもその余波が続くのか。新年の幕開け早々、『ゴルトベルク変奏曲』を披露するコンサートがふたつも予定されているのだ。
ひとつは、すっかり恒例となった『高橋望によるバッハの世界』公演。そしてもうひとつが、トルコの鬼才ファジル・サイによる『トリフォニーホールグレイト・ピアニスト・シリーズ2023』公演だ。
どちらの公演も、バッハの名作『ゴルトベルク変奏曲』に真正面から向き合う真摯な姿勢が漂う本格派だけに、作品の本質に触れるチャンスに期待したい。両者ともに、この名曲を録音済みなだけに、コンサートの予習に聴くのも良し、コンサートの余韻に楽しむのも良し。
バッハが描き出した“音楽の小宇宙”を感じる時間がここにある。
『ゴルトベルク変奏曲2023 高橋望によるバッハの世界』
2023年1月21日(土) 14時開演
浜離宮朝日ホール
http://nozomutakahashi.boy.jp/index.html
『ファジル・サイ ピアノ・リサイタル』
2023年1月29日(日) 15時開演
すみだトリフォニーホール 大ホール
https://www.triphony.com/concert/detail/2022-02-005507.html
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