10月からスタートしたシンドラ「束の間の一花」(毎週月曜深夜0:59-1:29、日本テレビ系)。現在、第9話まで放送されており、本日12月19日放送の最終回に向けて物語がさらに深みを増している。本作は主演のSixTONES・京本大我が演じる哲学講師・萬木昭史と、藤原さくらが演じる大学生の千田原一花、ともに余命宣告を受けた2人の儚い恋を描いたラブストーリー。本作で一花の弟・千田原大樹を演じるのがジャニーズJr.のユニット、7 MEN 侍の佐々木大光だ。

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■“家族は俺が守る”という意思を感じる演技

佐々木演じる大樹は、高校生らしいツンツンとした一面がありつつも、直接的な言葉はないものの言動の端々から“家族は俺が守る”という、心に秘めた意思が伝わってくる。一花をからかって、互いの顔をぶにゅっと掴みあったり、姉の恋バナにつきあわされたり、時には遠慮せずに言いたいことをぶつけてみたり。弟ならではの空気感があり、余命宣告を受けた姉、女手ひとつで2人の子どもを育てた母に対する大樹の想いを含んだ演技を見せている。

第5話では、大樹が物語を動かすキーマンとなった。萬木に病気を隠して接する一花を、これまで小言を言いつつも見守っていた大樹。少々ぶっきらぼうに見えるが、絶妙なタイミングで姉を心配する言葉が出てくる。大人ではないけれど、等身大で弟として一生懸命な姿に胸が熱くなった。どんな結末を迎えるのか、萬木と一花の恋模様に加えて、一花に一番近い存在の大樹の言葉にも注目したい。

■所属グループではドラムを担当

テレビドラマへの出演は今回が2作目となる佐々木だが、これまでジャニーズ関連作を中心に様々な舞台に出演してきた。今年6月から上演された舞台「学校の七不思議」では初の主演を務めた。

所属する7 MEN 侍は、ジャニーズ内でも数少ないバンドスタイルのグループで、本格的に音楽を追求している。佐々木はバンドではドラムを担当し、パワフルなビートを響かせる。また、彼らの単独コンサートではバンド演奏に加えて、ダンスパフォーマンスや笑いに溢れるトークが展開され、バラエティに富んだステージでファンを魅了している。

■自信に満ち溢れた気持ちの良いダンス

佐々木のソロパートでは、ダンスや舞台で培ってきた表現力が発揮される。2021年開催「サマステライブ THE FUTURE」(「裸の少年 2021」B盤に収録)の7 MEN 侍のステージでは、ソロパートで少年隊の「It's SHOWBIZ!!」(オリジナルタイトル:愛の手紙)を披露した。

イントロの小気味よいフィンガースナップで、先ほどまでの熱気ほとばしるライブハウスの雰囲気を一気にショーステージに変えてみせた。キレのある細やかなステップを踏み、曇りのない歌声、手脚の長さを活かした優雅なダンスを披露。大きなモニターを背に光の演出とリンクさせたほか、後半はメンバーも加わりさらにリッチなショータイムに。曲の終わりには、両手を大きく広げた佐々木。あおりのアングルと上から照らすスポットライトも相まって自信に満ち溢れた様子でソロステージを終えた。YouTubeチャンネル「+81 DANCE STUDIO」でもグループの垣根を超えたメンバーと共に、激しい振付も気持ち良さそうに踊る佐々木の姿が見られる。

佐々木は2023年4月に上演されるミュージカルGYPSY」への出演が決定している。一座の女性と駆け落ちをするダンサー・タルサ役を演じるとのことで、ダンスシーンにも期待できそうだ。今年20歳になったばかりの佐々木。グループ活動に加えて、音楽、ドラマ、舞台とこれからどんな作品に出会い、どんなステージを見せてくれるのか胸が躍る。

■文/柚月裕実