徳島ヴォルティスは19日、ラ・リーガスペイン1部リーグ)所属のレアル・ソシエダと、育成業務提携を締結したことを発表した。期間は2022年12月19日から2025年12月19日までの3年間となっている。

 レアル・ソシエダは1909年に創設されたクラブで、人口約71万人のサンセバスティアンに本拠地を置いている。過去にはラ・リーガを2度、コパ・デル・レイ(国王杯)を3度、スーペルコパを1度制覇しており、育成面に定評があることでも知られている。現在は日本代表MF久保建英が在籍していることでも有名だ。

 徳島は今回の育成業務提携の締結に際し「世界でも屈指の育成型クラブであるレアル・ソシエダと、アカデミーからトップチームの選手・指導者の交流を深めながら、相互の育成・強化においてさらなる発展を目指していきます」との声明を発表。また、目的については次の3つを挙げている。

1.若手選手の育成プログラムの強化(トップチーム・アカデミー選手の現地への個人留学・アカデミーのチーム遠征等)
2.指導者の能力向上(留学、視察、定期ミーティングを通して、育成哲学やノウハウ、コーチングのスキル等の共有)
3.事業全般におけるクラブ間の国際交流および経営、運営面の情報交換

 今回の育成業務提携の締結を受け、レアル・ソシエダのホアキン・アペリバイ会長は、徳島のクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

ラ・レアルは近年、独自のメソッドという点において国際レベルで存在感を放っています。そして国内外のクラブからはトレーニング分野において、知識を広げるべく、私たちラ・レアルへアプローチしてくる機会が増えました。私たちはクラブのベースを維持しながらも国際的な拡大に目を向けていくことにフォーカスしています。日本は私たちにとっても戦略的にマッチした国であり、徳島ヴォルティスとの提携合意はクラブにとっての、さらなるステップの重要な道のりを表しています」

 また、徳島の岸田一宏代表取締役社長と岡田明彦強化本部長も、それぞれ次のようなコメントを発表している。

■岸田一宏代表取締役社長
「育成型クラブを目指す徳島ヴォルティスとして、レアル・ソシエダと育成業務提携を締結できたことを大変嬉しく思っております。世界でも屈指の育成型クラブであるレアル・ソシエダの育成メソッド徳島ヴォルティスにも取り入れていき、より多くの若手選手が世界へと視野を広げながら、成長できる環境を整えていくことで、クラブのさらなる発展に繋がると考えております」

■岡田明彦強化本部長
「偉大なクラブであるレアル・ソシエダと提携できたことを大変嬉しく思います。
この提携をきっかけにトップチーム、アカデミーだけではなく引き続き“徳島だからできること” “徳島にしかできないこと”にこだわりながら、さらに地域に根付いて、地域に必要とされるクラブになれるように様々なことをディスカッションしながら、お互いに高め合いながら新たな素敵な徳島ヴォルティスを創造していければと思います」

徳島ヴォルティスがレアル・ソシエダとの育成業務提携を発表