12月18日行われた『M-1グランプリ2022』決勝でウエストランド(井口浩之、河本太)が優勝した。レイザーラモン(HG、RG)は『M-1』準決勝前にウエストランドと会っており、井口浩之が決勝に向けてネタの過激さをどの程度にするか戦略を話していたそうだ。決勝で披露したネタは「『M-1』には夢があるけど、『R-1』には夢がない」というような毒舌ばかりで、“悪口漫才”と批判する声も聞かれた。そんななかレイザーラモンは井口の破壊力に舌を巻きながら『M-1』に及ぼす影響を分析した。

YouTube「レイザーラモン公式チャンネル」で19日配信した『レイザーラモンニューラジオ』によると、レイザーラモンRGは最近の『M-1』に対して不満があるらしい。腕利きスタッフがついて豪華な演出も手伝い「カッコいい」感じになってきたからだ。なかには「『M-1』戦士以外は漫才師じゃない」と考えたり、若手漫才師にしか興味がないお笑いファンもいるという。

これについては5月放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)で、ぺこぱ・松陰寺太勇EXIT・兼近大樹が最近の『M-1』を「神格化しすぎて、お笑いファンが他を寄せ付けない」矛盾した状況にあると憂いていた。また4年連続で『M-1』ファイナリストを経験したスーパーマラドーナ・武智は8月にYouTubeチャンネル「スーパーマラドーナ劇場」で、『M-1』の観客が「その時の旬な芸人」を応援する傾向にあると指摘しておりレイザーラモンRGの不満と通じるところがある。

レイザーラモンHGは相方のボヤきを聞いて「(漫才師たちも)『M-1』が全て。ラストイヤーが終わったからもう終わりだという風潮もおかしい」と共感しつつ、「巨大になりすぎて。人生を懸ける感じになりすぎ」だと危惧した。RGに至っては「今回のウエストランドのぶっ壊し方はフゥー!」と喜んでおり、最近の『M-1』に感じていた「傷つけない笑い」を否定するようなネタがよほど痛快だったのだろう。さらに「全部、井口が終わらせた」、「井口は『M-1』ブームを終わらせに来た地獄の使者」、「『M-1』至上主義が終わったな」と興奮が収まらないようだった。

M-1』王者となったウエストランドはメディアに登場する機会も急増しているが、レイザーラモンによると『M-1』決勝に向けて「テレビということを考慮して“毒”を抑えたネタにする」と話していたらしい。HGは井口浩之の言葉を振り返って「もっと、どろっとしたものを持ってるから、冷静にチョイスして笑える“悪口漫才”にできるのがすごい」と唸っていた。

画像1枚目は『ウエストランド井口 2022年12月20日付Instagram「M-1グランプリ2022、優勝しましたー!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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