幼い子供が読む絵本は、理解しやすいようひらがなで書かれているだけでなく、読んで心が温かくなる物語が特徴的といえます。

親である大人が読むと、どこか懐かしい気持ちに包まれ、子供に「読み聞かせをしてよかった」と思う人もいるかもしれません。

子供は、ハートフルな物語から、多くのことを学んでいくのです。

兄が描いたトマトの絵本に爆笑

ビーノ(@bambi_no_3)さんは、兄から、1歳の息子さんに対するクリスマスプレゼントをもらいました。

兄が描いた本のタイトルは、『トマトちゃんのおさんぽ』。

タイトルからは、温かい物語の雰囲気を感じることでしょう。

しかし、物語は予期せぬ展開となっていたのです…!

地面に着地しようとして失敗し、体が崩壊していくトマトたち。

着地に協力するも、鳥に食べられてしまうバナナ、そして最後は料理にされるトマト…温かい絵柄から、誰がこのような展開を想像することができるでしょうか。

最後のページにある、「小さいお子様には見せないでください。物語はフィクションです」の注意書きも、どこかシュールでクスッとしますね。

ネットを通じて、「擬人化されたトマトとバナナに感情移入しすぎて、なぜか泣けてきた」「子供に見せても大丈夫なやつなのか…?」と反響を呼んだ、ビーノさんの兄の作品。

兄は昔、漫画家を目指していたということから、絵だけでなく物語の構成も深みがあるのでしょう。

反響を知った兄は、このように想いをつづっています。

漫画家にはなれませんでしたが、たくさんの反響を受けてなんだかその職業に就けた気持ちです。

絵本は最初の数ページまでは子供用に描いていましたが、昔から『週刊少年ジャンプ』や『刃牙』を読んでいるためか、こうした作風になりました。なので途中から、妹夫婦に向けて描いていました。

かつてなりたかった職業である漫画家を、甥っ子へのクリスマスプレゼントという形で実現したともいえる、ビーノさんの兄。

絵本に込めた想いは、息子さんだけでなく、ネットを通じて多くの人に届いたようですね!


[文・構成/grape編集部]

出典
@bambi_no_3