清水エスパルスは22日、柏レイソルよりDF高橋祐治が完全移籍にて加入することを発表した。

 高橋は1993年4月11日生まれの現在29歳。京都サンガF.C.U-15U-18と歩みを進め、2012年にトップチームへ昇格した。シーズン途中の同年9月には、オーストラリア・Aリーグのブリスベン・ロアーへ期限付き移籍。Aリーグでも4試合に出場した。京都ではなかなか定位置を確保できず、2015年にはカマタマーレ讃岐へと期限付き移籍。同シーズンの明治安田生命J2リーグで32試合に出場して1ゴールを挙げると、翌年から京都に復帰した。2018年には鳥栖へと完全移籍で加入。主力として2シーズンに渡って活躍した。2020年には完全移籍にて柏に加入。2022シーズンは明治安田生命J1リーグで29試合のピッチに立ち、1ゴールを挙げていた。これまでにJ1通算で112試合出場2得点、J2通算で71試合出場1得点を記録している。

 3シーズンを過ごした柏からの退団が決定し、高橋はクラブ公式HPを通して以下のようにコメントを発表した。

「このたび、柏レイソルを離れることになりました。今シーズンもレイソルのために戦ってきましたが、自分のパフォーマンスが足りず、このような移籍という結果になりました。プロの世界は甘くはなく、そんな中、声をかけて頂けたのが清水エスパルスさんでした。1年でJ1に昇格して、レイソルと戦えるように頑張ります」

「レイソルに来た年に大怪我を負ってしまい、たくさんの方々のおかげで復帰することができました。復帰戦で皆さんが拍手して『おかえり!』と言ってくれたこと、今思い出しても涙が出ます。僕に関わるすべての方々のおかげで、今の僕がいます。チーム関係者、先輩や後輩のみんなと過ごした日々はかけがえのない時間になりました。みんなの活躍を願っています。そして、レイソルサポーターの熱い応援を背にピッチに立って戦うことができて、心から幸せでした。本当にありがとうございました!」

 最後には「PS」と記した上で、「ネルシーニョ監督と不仲説みたいな記事を見ました。そんなこと一切ありません。サッカーは厳しく、普段はすごく優しいBOSSです」と補足している。

 一方、新天地となる清水のクラブ公式HPでは「このたび、清水エスパルスに加入させていただくことになりました高橋祐治です。優勝してJ1昇格できるよう頑張ります。清水エスパルスこんなところにいるチームじゃない、ともに必ず這い上がりましょう。よろしくお願いします」と、来季に向けて意気込んだ。

柏では計3シーズンプレーした高橋祐治 [写真]=兼子愼一郎