横浜F・マリノスは23日、DF畠中槙之輔、MF山根陸と2023シーズンの契約を更新したことを発表した。

 畠中は1995年8月25日生まれの現在27歳。 東京ヴェルディの育成組織出身で、ジュニアジュニアユース、ユースと歩みを進めた。2014年にトップチームに昇格したものの、なかなか定位置を確保できず、2016年にはFC町田ゼルビアに期限付き移籍。明治安田生命J2リーグ29試合に出場すると、東京Vに復帰してからも主力として活躍した。

 2018年夏に横浜FMへ完全移籍にて加入した。2019シーズンはチアゴ・マルチンス(現:ニューヨーク・シティ)と不動のコンビを組み、明治安田生命J1リーグで全34試合にフル出場。横浜FMにとって15シーズンぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。2021シーズンも開幕からチアゴとのコンビでスタメン出場を続けていたが、第27節の鹿島アントラーズ戦で全治6か月が見込まれる大ケガに見舞われ、残りのシーズンを棒に振った。懸命なリハビリが実って2022シーズンの開幕に間に合うと、第1節のセレッソ大阪戦ではフル出場。その後は角田涼太朗、エドゥアルド、實藤友紀らと出場時間を分け合っていたが、ケヴィン・マスカット監督は第24節の川崎フロンターレ戦からセンターバックのコンビを岩田智輝とエドゥアルドで固定。エドゥアルドが出場停止となった第30節北海道コンサドーレ札幌戦は角田がスタメンに入っており、シーズン終盤戦の畠中は第26節京都サンガF.C.戦に途中出場したのみに。クラブは3シーズンぶりの王者に輝いたが、畠中自身は明治安田生命J1リーグ16試合の出場にとどまっていた。

 また、2019年には森保一監督率いる日本代表に初招集され、同年は継続的にメンバー入りを果たしていた。2021年3月を最後に代表からは遠ざかっていたが、2022年7月に行われたEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会で久々の代表招集。2試合にフル出場し、日本代表の優勝に貢献した。

 一方、山根は2003年8月17日生まれの現在19歳。横浜FMのプライマリージュニアユース、ユースと着実に成長を遂げ、2022年にトップチームへと昇格した。ルーキーイヤーは明治安田生命J1リーグで11試合、JリーグYBCルヴァンカップで2試合、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会で1試合、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で2試合に出場。3月に行われた第10節のヴィッセル神戸戦でスタメンに抜擢されると、シーズンの中盤戦までは途中出場も含めて出場機会を得た。一方、終盤戦では喜田拓也、渡辺皓太、藤田譲瑠チマらが積極的に起用されたため、メンバーにも入れない時期が続いていた。なお、U-19日本代表にも継続的に名を連ねている。

横浜FMが畠中(左)、山根(右)との契約更新を発表 [写真]=金田慎平、森優斗