2022年12月28日(水)に8枚目のシングル『渡り鳥たちに空は見えない』をリリースするNGT48。今回の楽曲は、新潟民放初の4局合同ミニドラマ『夜明けまえの彼女たち』との連動シングル。『夜明けまえの彼女たち』のヒロインのひとりを務めるNGT48メンバーの中井りかに新曲のことやドラマについて話を聞いた。
■歌詞をまずたくさん見て、いろんなことを感じてほしいなと思います
――まずは、8thシングル『渡り鳥たちに空は見えない』を初めて聴いたときの印象から教えてください。
【中井りか】イントロが流れた瞬間に、これはまたいい曲をいただけてよかったなと思いました。『Maxとき315号』を歌ってた女の子たちが成長したら、こんな歌を歌うだろうなっていう楽曲だなとも思って。
『Maxとき315号』はNGT48にとっての国歌と言われるぐらい大切にしてきた曲なんですけど、それのアンサーソングじゃないけど、あのときの女の子たちが成長して今暗闇の中を渡りながら、たどり着く先を探してるみたいな、そういう疾走感あふれるかっこいい曲だなと思って聴いていました。
――渡り鳥たちと都会に暮らす人たちを重ねている歌詞ですよね。
【中井りか】『Maxとき315号』は新潟に大切な人を連れて帰ってくるみたいな曲だったんですけど、あの曲をこの『渡り鳥たちに空は見えない』を聴いた後に聴くと、さらに生きてくるんじゃないかなって感じるくらい、すごくリンクしてる曲だなと思うんです。
私は2番の歌詞の『都会の暮らし好きになれずに あれから何度帰ろうとしただろう 記憶の底(沈澱している) 甘く苦い(忘れられぬ痛み)疲れ果てても休めなくて 無理した遠い日々』という部分が個人的にはすごく刺さっていて。私にも刺さってるってことは、今地元から出てきて親元を離れて東京で頑張っていらっしゃる方々にもきっと刺さるんじゃないかなって。歌詞をまずたくさん見て、いろんなことを感じてほしいなと思います。
――まだ振り付けも決まっていない(取材時)と聞きましたが、どんな雰囲気になればいいいなと思ってますか。
【中井りか】今までのNGT48の作風からいうと、たぶん鳥を表現したりとか、新潟だからトキだったりするのかな。楽曲の感触でいうと荒波を力強く越えていくみたいなところがあるので、結構激しめの、かっこいい系のダンスになったら個人的にはうれしいです。
――ジャケットで着ている白い衣装について教えてください。
【中井りか】NGT48は赤と白をモチーフにしてますし、白はやっぱり何色にも変化する色だと思うので、渡り鳥たちがどこに着くのか、どういう色に染まっていくのかっていうのをたぶん表現したかったのじゃないかなと私は思っています。
■ドラマと一緒に曲も楽しんでいただけたらなと思います
――今回のシングルは新潟の民放4局(BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟放送網、UX新潟テレビ21)で放送されるドラマの主題歌にもなっています。中井さんはそのなかのひとつのドラマにヒロインとして出演されます。
【中井りか】私はTeNYテレビ新潟さんで放送されるエピソードのヒロインをやらせていただいたんですけど、新潟の4局が一緒に協力してくださるのはすごくありがたいなと思っていて、そこにまずは本当に感謝しかないという気持ちです。
こういうプロジェクトに関して積極的に取り組んでくださる新潟の方々って、ふだんのNGT48を見て、NGT48が新潟に密着して活動していることをよくわかってくれていて、それを応援してくださってると思うので、NGT48にしかできないことを今後もやっていかなきゃいけないという気持ちが強くなりました。
だからこそ今回のプロジェクトはすごくよかったなと思っているし、私自身もそこに携われて本当にありがたいなっていう気持ちでいっぱいですね。
それぞれいろんな悩みとか葛藤を描いたストーリーが展開されていくなかで、共通の主人公が(本間)日陽演じる美絵なんですけど、美絵から見る視点の女の子たちそれぞれのヒロインと、ヒロインたちから見る美絵の見え方はやっぱり違ってたりします。
そこの人間模様とかもすごくリアルに描かれていて、こういう気まずい瞬間あるなとか、そういうザラッとした関係みたいなのがすごく如実に出ているんですよ。どうやったら解決できるんだろう、この問題は、どうやったらいい方向に向かうんだろう、みたいなのをそれぞれの女の子たちが探していく物語です。曲にも合っててすごい素敵な作品なので、新潟の皆さんにまずは見ていただいて、ドラマと一緒に曲も楽しんでいただけたらなと思います。
■いままでとはまた違った一面をこの曲では見せられるんじゃないかなって思う
――そして、今回の劇場盤のカップリング曲には、中井さんプロデュースのCloudyCloudy(通称:くらくら)が新体制になって初めての楽曲『チョコレートで眠れない』が収録されています。
【中井りか】そうですね。新体制で迎える初めての楽曲で、くらくらはありがたいことにすでにオリジナルが2曲あるんですけど、いままでとはまた違った一面をこの曲では見せられるんじゃないかなって思っています。このメンバーでしかできない何かを作れたら、また楽しくかわいくできるかなと、今回の曲もすごく楽しみにしてました。
まだ振り付けとかは決まってないんですけど、披露するタイミングは決まっているので、そこまでにちゃんと準備を整えて、新しいくらくらをファンの方々にもっと愛していただけたらいいなと思ってます。
『チョコレートで眠れない』は、気の強い女の子が、チョコレートを食べて眠れなくなっちゃってみたいな。じれったい感じもくらくららしく可愛く表現されているので、この楽曲をいただけてすごくうれしかったです。
――新メンバーで活動する意気込みは。
【中井りか】これまでもすごくいい曲ばかりでしたけど、今回はちょっと雰囲気が違うんです。これまではアニソンみたいな楽曲とか、ちょっと儚げな感じの曲でちょっとふわふわして地に足がついてない感じだったけど、今回はちょっと芯のあるというか、かわいいなかにも少し自分の意思を持った女の子、キラキラした目の女の子でみんながそれぞれ「かわいいでしょ？」って表現できる曲をいただけたので、そうやって歌っていけたらいいなと思っています。
やっぱ女の子は自信を持って「私かわいいでしょ？」って言ってる瞬間が一番かわいいと思うので、それをくらくらみんなで表現できたらうれしいです。
――最後にメッセージをお願いします。
【中井りか】NGT48がどうやったらもっとたくさんの人に愛されるかっていう転換期というか、今年の6月に出したアルバムをいったんの区切りに、また新たなスタートを切った8枚目のシングルになります。すごく本当に素敵な楽曲をいただいたので、今まで聴いたことのない人にNGT48ってこんなに素敵な曲があるんだって知っていただくきっかけになったらいいなと思っています。
職場や学校などで口コミを広げていただいて、友達とライブとかに来て好きなメンバーを見つけて、オタ活を楽しんでいただけたらうれしいです。
撮影･取材･文＝野木原晃一
コメント