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 日本ハム稲葉篤紀GM(50)は、FA移籍した近藤人的補償に関するプロテクト名簿がソフトバンクから届いたことを明かした。

 「一通り見ました。いい選手がいますよ、やっぱり」と戦力豊富なソフトバンクだけに魅力的な人材が多数いることを認めた。

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 近藤は金銭もしくは人的補償が必要なAランクの選手となり、日本ハム人的補償を選択した場合、ソフトバンクがプロテクトした28人の選手をのぞく選手を獲得することができる。今後は球団内でリスト内容を精査した上で年明けにも返答する見込みだという。

 また気になるのが、元々選手層が厚いソフトバンクだけに、プロテクトを外れた選手たちの存在にもある。この点に関して球界内でも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも務めた野球解説者高木豊氏は18日に更新した自身のYouTubeチャンネルの中でプロテクトから外れそうな選手を独自の視点で予想した。

 高木氏は「ソフトバンクは宝の山だな。本当にいるね、選手が」「予想はしきれないね」と前置きしながら、投手では武田翔太(29)、田中正義(28)、笠谷俊介(25)、森唯斗(30)、高橋礼(27)、高橋純平(25)、杉山一樹(25)、和田毅(41)、捕手からは谷川原健太(25)、海野隆司(25)、野手ではリチャード(23)らの名前を挙げた。

 武田といえば過去には2桁勝利をあげたこともある実力派右腕だが、今季は故障もあり10試合で2勝1敗と不本意なシーズンとなった。また和田といえば最後の松坂世代ともいわれるレジェンド左腕。獲得が叶えば、41歳まで現役を続けられるノウハウなど含め、「まさに先生になっちゃうよね」(高木氏)と若い選手には有益な情報も得られそうだ。

 さらに高木氏は新庄監督が好みそうなタイプの投手に関しても言及。

 「新庄監督の好きそう杉山」として、プロ4年目右腕の名前をあげた。理由としては「力のあるボールを投げるタイプが好き」とパワーピッチャーである杉山はタイプに合致すると予測。身長193センチ、104キロと恵まれた体格から繰り出される最速160キロの剛速球が売り。昨季は中継ぎ、先発の両方をこなすなど、幅広い起用が見込める。今季は9試合に先発して1勝3敗、防御率6・80。

 さらに高木氏は杉山に関して日本ハムのチーム事情にもフィットすると見る。今季の日本ハムでは抑えが定着しなかったことも課題となった。来季に向けては伊藤大海を後ろに回すプランを持っていたが、本人が先発希望を打ち出している。

「杉山を取ったらピシャッとハマるよね。力がある。ボールは暴れるけど1イニングだったらほとんど抑えてくるんじゃないかな」と制球難が課題とされながら、剛速球を武器に抑えでもいけると話した。さらに「先発でもいけるし抑えでもいける。力がある。杉山は面白いと思う」と熱く語った。

 果たして注目の人的補償選手は誰となるのか。今後に控える日本ハムの発表が注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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