墓・墓石・墓地・墓参り

親の墓参りに行った40代の女性を、なんと墓石が直撃。訴訟問題に発展していることを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。


■墓地でまさかの出来事が…

今年8月のこと、アメリカ・ニューヨーク州で暮らすジャズミン・ベラスケスさん(42)が、ニューヨーク市のそばに位置するヨンカーズの墓地を訪問。愛する両親の墓参りをしていたが、思いもよらない重大なアクシデントに見舞われた。

大きな墓石がいきなり倒れ、ジャズミンさんの足を直撃。それにより、重傷を負ったというのだ。


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■ひどい怪我に苦しんだ女性

墓石による直撃を受けた結果、足首を骨折。つま先の骨も1本折れて動けなくなったジャズミンさんは、ずいぶん長いあいだ寝たきりの状態だった。

墓地、ヨンカーズ、そして墓石を作った会社による手抜きアクシデントの原因だと考えたジャズミンさんは、提訴に踏み切り、賠償金の支払いを求めている。


■墓参りもできない状態に

弁護士は、「『怖がっている』という表現が正しいかどうかは判断できませんが、今は墓地には通えていない状況です」とジャズミンさんの様子についてコメント。精神的にもダメージが大きかったことを匂わせた。

墓石が倒れるケースは、稀にだがある。過去には、50代の女性がスタテンアイランドの墓地で大きな墓石の直撃を受けて死亡し、遺族が墓園協会を提訴していた。

またペンシルベニアで暮らしていた70代の男性が妻と義母の墓参りに行き、倒れてきた墓石にあたって命を落としたケースもある。


■墓石の倒壊防止なども重要

日本でも、地震や台風などの災害によって墓石が倒れるケースが意外に多い。そういう場合は施工した石材店に相談することになるが、修理には数万円かかるケースが多いというから、まずは見積もりを出してもらい費用を用意する必要がある。

お墓に行く機会はそう多くないだけに、墓石が不安定になっていても気づかない可能性がある。一度しっかり状態をチェックし、倒壊防止施工、耐震補強工事などをしておくと安心かもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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